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論策
「論策〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
論策の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「こころ」より 著者:夏目漱石
ょ》に付け込んだのです。私は彼に向って急に厳粛な改まった態度を示し出しました。無
論策略からですが、その態度に相応するくらいな緊張した気分もあったのですから、自分....
「遺書」より 著者:尾崎秀実
。世界観あり、哲学あり、宗教観あり、文芸批評あり、時評あり、慨世あり、経綸あり、
論策あり、身辺雑感あり、過去の追憶あり、といった有様で、よく読んでいただけば何か....
「読書法」より 著者:戸坂潤
学生の頃に読んで頭に残っているものもある。又世間の多くの人は、最近の博士の有名な
論策のいくつかをここで読み合わせることが出来るだろう。――最後にただ一つ私の気に....
「『文芸評論』出版について」より 著者:宮本百合子
から今日までには僅か五年足らずの年月しか経ていないのであるが、その間には此等の諸
論策の筆者自身の身辺に重畳せる波瀾を生ぜしめた左翼運動の急激な画期的な動きがあり....
「同志小林の業績の評価に寄せて」より 著者:宮本百合子
に関して昨年十二月以来プロレタリア文学、文化に堀英之助の筆名によって発表された諸
論策が物語るところである。 昨年四月の白テロ後、文化運動の一部に日和見主義が発....
「同志小林の業績の評価によせて」より 著者:宮本百合子
、最近プロレタリア文学運動の一部に現れた日和見主義との闘争に関して彼が発表した諸
論策を読めば自ら明かである。レーニン的党派性に鍛えられることによって、同志小林は....
「前進のために」より 著者:宮本百合子
日和見主義に対しては、率先してそれとの闘争に立ち向った。彼は連続的に発表された諸
論策において、日和見主義の社会的階級的根源をあばき、作品について具体的に指摘し、....
「昭和の十四年間」より 著者:宮本百合子
ぬ。」このロマン派の青年論客が、曩日《のうじつ》文学の芸術性を擁護して芸術至上の
論策を行っていたことと思いあわせれば、純文学に於ける自我の喪失が如何に急速なテム....
「巌の花」より 著者:宮本百合子
九三一年)からのち、益々解放運動とその文学運動の中心課題にてい身してゆくにつれ、
論策も主としてプロレタリア文化・文学運動の基本的方向の提示とその科学的な方法論に....
「今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
を物語っている。最近のジャーナリズムにファシズムにたいするたたかいをテーマとした
論策が少くないのをみても、甘やかされていない日本の民主化の現実が諒解されるであろ....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
なのである)。処が学術論文はいつでも、結果を目的とするもので、一定の結果の出ない
論策はエチュードやエッセイ(試論)ではあってもまだ「論文」にはならぬ。学術論文の....
「最近日本の科学論」より 著者:戸坂潤
史観』で歴史哲学や歴史学方法論のようなものを試みているが、当時の氏の他の独創的な
論策に較べて著しく地につかない青臭いものであった。平泉氏の思想的な本領は遂にここ....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
東朝』編輯局は主筆から給仕に到るまでが挙って感歎した。前には満蒙に関する二葉亭の
論策研究を虐待した『大朝』の編輯局が二葉亭の籍が大阪にあるを名として当然大阪の紙....
「福沢諭吉」より 著者:服部之総
分に残している。一応後史を見た目からもいちど前史をふり返るとき、明治四年以前の諸
論策中ことに経済学に関する部分――チェンバーによった『西洋事情』外篇、ウェーラン....
「予が出版事業」より 著者:柳田国男
ぬものでも体裁をつけ分量を大きくする。本が此頃から著しく高くなり、同時に無名氏の
論策や研究によって世に認められようという機会は遮断せられた。今日は専門の雑誌があ....