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論駁
「論駁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
論駁の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「煙管」より 著者:芥川竜之介
姑息《こそく》の見《けん》であると云う。――二人は、各々、自説を固守して、極力|
論駁《ろんばく》を試みた。
すると、老功な山崎が、両説とも、至極道理がある。が....
「想片」より 著者:有島武郎
だろう。そして私の短文がわずかにその口火をなしたのにすぎない。それゆえ始めの間の
論駁《ろんばく》には多くの私の言説の不備な点を指摘する批評家が多いようだったが、....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
を以て根本精神とし、弟を指導する意味で警官に接しなければならぬ。濫りに欠点を挙げ
論駁攻撃を加え無能を懲罰するような監督者としての態度は、断然改めなければならぬ、....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
は、キリスト教社会の今後の発展に対する直接かつ重要な目的とならねばならぬ、とこう
論駁したのであります」
「全然公正なる御意見です」と、無口で博学な僧パイーシイ神....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
言っている。しかし彼女がただ一度でも彼に逢いさえすれば、彼の口実を何よりも有効に
論駁するであろう。 ヴィール氏は姉が臨終の間ぎわに何か遺言することはないかと訊....
「省察」より 著者:デカルトルネ
は有限で、神はしかし理解を超え無限であると考えねばならぬことを忘れない限り、かの
論駁は我々に何らの困難も示さないであろう、と。 さて今、ともかく一度人々の判断....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
られる事情により、時と処によって変化するものであることを、認める。だからこの点を
論駁して、時を空費する必要もなかろう。 だがこの第二の点を別としても、なお第一....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
は、我国の現状においては最高の重要性を有つように思われるから、かかる論拠の効力は
論駁に値することであろう。
『1) Wealth of Nations, vo....
「鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
に弁難論争した頃は、六号活字の一行二行の道聴塗説をさえも決して看過しないで堂々と
論駁もするし弁明もした。 それにつき鴎外の性格の一面を窺うに足る一挿話がある。....
「法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
の意見を有するものが少くなかった次第であったから、余輩はこれらを十把一とからげに
論駁して、日本紀天智天皇九年条の火災の記事の、確実疑うべからざるものである事を証....
「解説」より 著者:原田義人
片をはさむというのである。ブロートはむろんはげしく反論して、原稿の写真版を示して
論駁している。このユイテルスプロートの論拠は、大ざっぱにいえば作中の文句をたより....
「三国志」より 著者:吉川英治
破り去った例がある。――王朗の狙っているのはまさにその効果だ。はやく孔明が何とか
論駁してくれればよいが――とひそかに焦躁していると、やがて孔明は、おもむろに口を....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
りどんなくだらない物でも、断簡零墨、心にとめて五回や十回の応戦には尽きないだけの
論駁を持とうと願っていたのである。ところが、先へ死んでしまった。 新聞小説に武....