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「諭旨〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

諭旨の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
婦系図」より 著者:泉鏡花
んが、兄さんの媒口を利くのが癪に障るからって、(攫徒の手つだいをして、参謀本部も諭旨免官になりました。攫徒は、その時の事を恩にして、警察では、知らない間に袂へ入....
続黄梁」より 著者:田中貢太郎
てやらなくてはならないと思って、翌朝|上疏して王を諫議大夫に推薦し、そこで天子の諭旨を奉じて、たちどころに引きあげて用いた。また郭太僕がかつて自分をにらみつけた....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
きりで、一切の事務は相番の肩に投げかけるので、皆迷惑したと見えて、今年から月番を諭旨免職になった。儂自身の眼から見る儂は、無月給の別荘番、墓掃除せぬ墓守、買って....
浮雲」より 著者:二葉亭四迷
望みも一ツにからげて背負ッて立つ文三が(話を第一回に戻して)今日思懸けなくも……諭旨免職となった。さても星※《まわりあわせ》というものは是非のないもの、トサ昔気....
ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
とけぬ矢先に手塚はこういう報告をもたらした。 「校長が立憲党のために運動したので諭旨免官となるんだそうだ」 これは生徒にとってあまりにふしぎなことであった。 ....
次郎物語」より 著者:下村湖人
生徒によって、全校にばらまかれた権威ある情報というのは、こうであった。 次郎は諭旨退学にきまった。そのほかには処罰者はない。次郎の諭旨退学も、形の上では保証人....
魔像」より 著者:林不忘
下谷長者町の筆幸、筆屋幸兵衛へ移し下げて然るべきだ、という論旨《ろんし》なのだ。諭旨もすさまじいが、その後、筆幸がよほど莫大な賄賂《わいろ》を使って、すっかりき....
わが童心」より 著者:佐藤垢石
五月半ばの校庭には、葉桜と欅の若葉に、初夏には早い青嵐が吹いていた。 結果は、諭旨退学である。前貴族院議員本間千代吉、高橋ドリコノ博士、元アルゼンチン公使内山....
」より 著者:織田作之助
とって、それを教室で朗読した。それで鉄拳制裁をうけ、そしてそのことが教師に知れて諭旨退学を命ぜられた。 お君は何とも言わなかったが、安二郎は彼を嘲笑した。お兼....