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諮る
「諮る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
諮るの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
音信を断たなかった。これより先保は弘前にある母を呼び迎えようとして、藩の当路者に
諮ること数次であった。しかし津軽|承昭の知事たる間は、西館らが前説を固守して許さ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
途中がわずらわしい。馬の背に縛りつけて、蓆でも引っかぶせて行くとしては?」 と
諮ると、 「それがいい」 「この先の天見村まで行けば」 と、一同異議なく、権之....
「三国志」より 著者:吉川英治
たので、小勢の県城は、たちまち危なくなった。 「どうしよう?」 玄徳が、左右に
諮ると、孫乾がいった。 「この上はぜひもありません。いったん城を捨てて、許都へ走....
「三国志」より 著者:吉川英治
いった。 「よし。帰ろう」 「では、直ちに?」 「いや少し待て。妻にもこのことを
諮るから」 「それはいけません。ご夫人に相談遊ばせば、お引きとめあるは必定です」....
「三国志」より 著者:吉川英治
鄙なるを以てせず、猥におんみずから枉屈して、三たび臣を草廬にかえりみたまい、臣に
諮るに当世の事を以てしたもう。これによりて感激し、ついに先帝にゆるすに駆馳を以て....
「三国志」より 著者:吉川英治
その麾下もことごとく木門道さして引き退いた。 渭水の張※へやって来た。司馬懿に
諮るためである。 「何か起ったにちがいない。蜀軍の退陣、ただ事ではありません。今....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
使のおことば。何はおいても、罷らねば相なるまい」 と、言っていた。どうしようと
諮る評議ではない。決意を告げ渡していたのである。 「…………」 弟の直義。 ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
、いささか儂の心を汲み誤っているのではないか。いや、そもそもから、事は、そちにも
諮るべきであったろう。したが尊氏の感情として、そちの意見を入れてはしょせん和談は....
「黒田如水」より 著者:吉川英治
「どうしたらよいか」 と、この程度の問題に当っても、困惑を面にあらわして衆に
諮るのであった。 もちろん一族と重臣のうちに、今なお織田家との盟契をよろこばな....