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「諮問〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

諮問の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
三人の双生児」より 著者:海野十三
馴染の名などでございますが、一つ思い出していただきましょうか」 そこで妾は変な諮問を受けることとなった。 「物売の声で、なにか憶えていらっしゃるものはございま....
鳥羽伏見の戦」より 著者:菊池寛
に呈した。当時在京中の慶喜悟る所あり、十月十三日在京の諸大名群臣を二条城に集めて諮問したる上、翌十四日朝廷へ奏問に及んだのである。 いずくんぞ知らん、その日は....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
、その日がやって来たのだ。もっとも、廃仏を意味する神葬祭の一条は福島の役所からの諮問案で、各村の意見を求める程度にまでしか進んでいなかったが。 いつのまにか暗....
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
この問題を提起するのである。そして夫が、文部省が経済連盟に対して教育制度に就いて諮問した(一寸意外な)意味なのである。経済連盟のブルジョア代表達は、何と云っても....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
に擬せられたる箕作麟祥博士を始め、数名の法律家を永田町の官邸に招いて大体の方針を諮問せられた。その時我輩が伊藤伯の命に依って上申した法典調査に関する方針意見書の....
十二支考」より 著者:南方熊楠
草』に長崎の向井元升《むかいげんしょう》という医者の為人《ひととなり》を称し毎度諮問した由記しあれば、蜈蚣鯨の一項は向井氏が西洋人か訳官《つうじ》から聞き得て貝....
十二支考」より 著者:南方熊楠
すべきを知らず、愚痴無智にして善智識に近からず、深義のこれ善なるか善にあらざるか諮問する能わず、かくのごとき等の相、まさに唖羊僧《あようそう》たるべし〉とあって....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
意識して行なわれた現象ではないが、依然一つの文化統制現象だろう。宗教制度調査会に諮問すべく文部省が立案中の宗教法令の統一は、宗団の理財に関してまで国家権力を延ば....
社会時評」より 著者:戸坂潤
は精神病院主・院長・会議に於て、精神病院法並びに精神病者看護法改正に関する希望を諮問している。というのは従来の監置主義を治療主義に改める必要を感じたからだそうで....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
されていた映画統制委員会は、民間映画業者代表を召集して、映画界の自由競争の対策を諮問したが、之に答申する意味に於て、映画資本家達はみずから日本活動写真連盟なるも....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
ていたから、普通教育には最も意を注いで、従って私どもの学区取締にも、度々直接して諮問せらるる事もあった。そこで私はいつもハイカラであるから、何らも憚らず、聞き噛....
東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
いかにせん実隆所持したところの聞書をば、ことごとく焼失したために、大概のみのほか諮問《しもん》に答うることができなかった。宗祇の忌日は、歿後も斯道《しどう》にお....
学問の独立」より 著者:福沢諭吉
体格を組織したる人物は、これを政事に用いてその用をなすに足らず。学者はこれに事を諮問するに適して、これに事を任するに不便利なり。かかる人物を政府の区域中に入れて....
小山内薫先生劇場葬公文」より 著者:久保栄
先生の逝去を発表した。 臨終の夜、築地小劇場員中、小山内先生の指名せられた第一諮問委員、土方、青山、友田、北村、第二諮問委員、汐見、東山、和田、水品、久保、土....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
八月の終りまで、完全な釈放は許されなかった。夏中、エリザベスは間断なくベエコンに諮問した。ベエコンもいまは女王と伯爵の間の仲介役を承ることとなったわけである。ベ....