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諷詠
「諷詠〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
諷詠の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「連句雑俎」より 著者:寺田寅彦
の露が玉のごとくにおいて、それがこぼれ落ちる」というだけのことを繰り返し繰り返し
諷詠《ふうえい》したものであって、連作としてはおそらく最も単純な形式に属するもの....
「日本人の自然観」より 著者:寺田寅彦
と思われる短歌が中葉から次第に宮廷人の知的遊戯の具となりあるいは僧侶の遁世哲学を
諷詠するに格好な詩形を提供していたりしたのが、後に連歌という形式から一転して次第....
「俳句の精神」より 著者:寺田寅彦
うことができるというのが日本人なのである。 こういうふうな立場から見れば「花鳥
諷詠」とか「実相観入」とか「写生」とか「真実」とかいうようないろいろなモットーも....
「百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
家猫の虎とならんやあけの春 家猫の虎となるらんあけの春 何か時代に対する
諷詠がありと云えばある様だ。 そこへ塾に居るMと云う洋画家がやって来て一石やり....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
風を最も推重したのは関白太政大臣二条良基だったのである。良基は、歌が新しい淡雅な
諷詠をなしたところに価値を感じたのであろう。まるでうらはらの重点のおき方である。....