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諷諫
「諷諫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
諷諫の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ヰタ・セクスアリス」より 著者:森鴎外
、かなめ垣の道に黒い、短い影を落しながら、遠ざかって行く。 裔一は置土産に僕を
諷諫《ふうかん》したのである。僕は一寸腹が立った。何もその位な事を人に聞かなくて....
「道草」より 著者:夏目漱石
んだって。健三もあんなものを相手にしなければ好いのにって」 細君の顔には多少|
諷諫《ふうかん》の意が現われていた。 「それを聞きに、御前わざわざ薬王寺前《やく....
「応仁の乱」より 著者:菊池寛
赤松|満祐に弑されて居るのである。 亦飢饉時の普請にしても、当時後花園天皇の御
諷諫に会うや、直ちに中止して居る。これなどは、彼の育ちのよいお坊っちゃんらしさが....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
心配がらせずにはおきません。 妾をおくことを、お家のための重大責任として家来が
諷諫《ふうかん》したものでありました。けれども能登守は、それを悟らぬもののようで....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
はゆきませんでした。 といって、主膳には断じて、それを弾劾《だんがい》したり、
諷諫《ふうかん》を試みたりする資格はない。このごろこそ、その方面へはあまり足を入....
「雪の宿り」より 著者:神西清
いうことになる。成程あまり感服のできる将軍ではない。畏くも主上は満城紅緑為誰肥と
諷諫せられた。それも三日坊主で聞き流した。横川景三殿の弟子|分の細川殿も早く享徳....
「自警録」より 著者:新渡戸稲造
い》する。 「およそ人を諫《いさ》むるには、人の気質によりて直諫《ちょっかん》、
諷諫《ふうかん》の二つの法あり。知らずんばあるべからず。その心|和順《わじゅん》....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
企てのおりは、警戒して敬遠されており、慈円などは『愚管抄』という歴史論を書いて、
諷諫するという風であった。定家は前に述べたように、その九条家の家司をつとめたし、....