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「諸事〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

諸事の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
、しばらくはただ考えていた。 「これは雷水解《らいすいかい》と云う卦《け》でな、諸事思うようにはならぬとあります。――」 お蓮は怯《お》ず怯《お》ず三枚の銭か....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
国日本州の感深し。誠に東京は、その感いちじるしきものあり。 しかしアメリカ軍の諸事業(アメリカ軍のためのもの)は、いずれも適切なものばかり。私がかつて戦争中、....
雛妓」より 著者:岡本かの子
それと逸作は、この数年来、わたくしを後援し出した伯母と称する遠縁の婦人と共々、諸事を詰めて、わたくしの為めに外遊費を準備して呉れつつあった。この外遊ということ....
木の子説法」より 著者:泉鏡花
、私の上りかかる処を、あがり口で世話方が片膝をついて、留まって、「ほんの仮舞台、諸事不行届きでありまして。」 挨拶するのに、段を覗込んだ。その頭と、下から出か....
良夜」より 著者:饗庭篁村
知今はよき人となりて下谷西町に住うよし、久しぶりにて便りを得たり、別紙を持参して諸事の指揮をその人にうけよと懇ろに予が空想に走する事を誡められたり。 予は深沢....
備前天一坊」より 著者:江見水蔭
を備前太守池田新太郎少将光政の差料としてははなはだ粗末な様ではあるが、奢侈嫌い、諸事御倹約の殿の事であるから、却って金銀を鏤めたのから見ると本物という事が点頭れ....
三枚続」より 著者:泉鏡花
て総温習を催す、素人義太夫の切前を語ろうという漢であった。 過日その温習の時、諸事周旋顔に伝六木戸へ大胡坐を掻込んでいて、通りかかった紋床を、おう、と呼留め、....
妖怪学」より 著者:井上円了
、手をもってこれに触れざるも、自然の勢い回転を永続せんとするの事情あり。これらの諸事情あるによりて、コックリ様の回転を見るに至るなり。その回転はなはだしきに至れ....
迷信解」より 著者:井上円了
に加うるに、外物の耳目に触るるものあれば、一層幽霊の妄想を起こしやすい。これらの諸事情によりて、わが心内より幽霊の妄想を浮かべ、幻影を見るのである。されば、幽霊....
妖怪玄談」より 著者:井上円了
り、その人の平素の性質、品行、学芸、名望、その一家の関係、その社会のありさま等の諸事情を考察すれば、おのずからその将来受くるところの吉凶禍福を卜定すべきをもって....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
の国の言語、歴史とともに、一国の独立を保全するに必要なるゆえんなり。別して社会の諸事諸物、旧を去りて新に就くの際に当たりては、宗教にあらざれば、一国従来の精神を....
西航日録」より 著者:井上円了
慢国なり。日本人はこれに反し、大清国なるとともに大急激国なり。その性質急激にして諸事に敏速なる利あるも、また度量の狭隘に過ぐるの失あり。もし、日本人の気質七匁に....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
。船中まで諸氏の送行あり。ここにバルパライソ滞在中、千田氏が止宿を引き受け、かつ諸事を斡旋せられたる労を謝す。午後五時抜錨してイキケに向かう。同港は山を襟にし海....
革命の研究」より 著者:大杉栄
うとしたところで、それで大きな結果が得られるだろうか。 実際、フランス大革命の諸事業を考えて見ると、われわれの祖父の行為の大胆なのと、その思想の臆病なのとに驚....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
に設けた要塞は運動性に乏しかった軍の行動を掣肘する事極めて大きかった。 以上の諸事情に依って戦争に於ける武力の価値は低く、持久戦争中でも消耗戦略の機動主義に傾....