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諸兄
「諸兄〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
諸兄の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
目をそそぎました。見ると、それには次のような文言が書かれてありました。 「――
諸兄よ。恒藤権右衛門《つねとうごんえもん》はみごとわれら天誅《てんちゅう》を加え....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
去ル 魂魄此土ニ止リテ七生報国ヲ誓フモノナリ 一、時期急迫ノ為メ、親族知己友人
諸兄姉ニ訣別スル余裕無カリシヲ遺憾ニ思フ、乞フ恕セヨ 一、御近所ノ皆々様、御挨拶....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
もなんという悲しい思い出だろう。山で会った人と人との懐しさ! ああ今はなき先輩
諸兄よ、スキーよ、山よ、シーハイル、シーハイル! (一九三〇) 厳冬の薬師岳から....
「もの思う葦」より 著者:太宰治
らじな ひをふきしやまのあととも 右は、生田長江のうたである。「衰運」読者
諸兄へのよき暗示ともなれば幸甚である。 君、あとひとつき寝れば、二十五歳、深く....
「第四次元の男」より 著者:海野十三
のだから。この辺で、読むのをよすのが、お身のためであろうぞ。 さて、残りの読者
諸兄姉よ、卿等は、よくぞこの行まで、平然とお残りくだすった。読者中の読者とは、実....
「くろがね天狗」より 著者:海野十三
容易なことじゃ。今夜の御饗応がわりに、直ちに駆けつけて、殺人鬼を打ち取って参り、
諸兄の友誼に酬いるで厶ろう。お妙――も楽しみにして、ちょっと待っていやれ」 ....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
もその日を暮して行けそうです。この二点は御安心を願います。 最後に御両親および
諸兄弟の健康と祝福を祈ります。 父上様 保子に言う。この手紙を持って静岡へ行....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
日であった、という伝説ある歌である。葛城王は、天武天皇の御代に一人居るし、また橘
諸兄が皇族であった時の御名は葛城王であったから、そのいずれとも不明であるが、時代....
「創作余談」より 著者:太宰治
家であって、安心立命の境地を目して、すべて崩壊の前提となし、ああ、あとの言葉は、
諸兄のうち、心ある者、つづけ給え。 このように、作者は、ものぐさである。ずるい....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
あと、精一ぱいの声をはりあげて、 「不肖黒田勇は興国塾生一同を代表して、友愛塾の
諸兄に初対面のごあいさつを申し述べる光栄を有します。」 と叫んだ。それから、お....
「赤坂城の謀略」より 著者:国枝史郎
御酬い致さねばならぬ。こう、ひたむきに決心した。功名も望まず栄誉も願わず、遠祖橘
諸兄公以来の、忠心義胆が血となり涙となって、皇家へ御奉公仕ろうと、そう決心したの....
「『鉢の子』から『其中庵』まで」より 著者:種田山頭火
す。井師をはじめ、北朗兄、緑平兄、酒壺洞兄、元寛兄、白船兄、樹明兄、そのほか同人
諸兄姉の温情によって、句集が出版され、草庵が造作されました。おかげで私は山村庵居....
「三八九雑記」より 著者:種田山頭火
もりでいて、どうにも気がすすみませんので止めました。これからは私も書きますから、
諸兄も書いて下さい。 春は長い煙管を持つて ――(二、二七、夜)―― (「三八九」第六集)....
「雑記」より 著者:種田山頭火
。夜更けて物思いにふけっていると、裏の畑で狐が鳴きます。狐もさびしいのでしょう。
諸兄の平安を祈ります。(一、一六、夜) (「三八九」第五集)....
「道鏡皇胤論について」より 著者:喜田貞吉
があったという国史の記事とは矛盾しているが如く見ゆるも、葛城王が母の姓を継いで橘
諸兄となり、山背王が母の家を承けて藤原弟貞となった例を以てこれを観れば、その矛盾....