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「諸公〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

諸公の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
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右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
、おなじみ松平|伊豆守《いずのかみ》を筆頭に、いずれも今、世にときめいている閣老諸公たちです。それから、加賀百万石を禄高《ろくだか》がしらの三百諸侯、つづいて美....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
の十八松平御一統がずらりと居並び、右側は寵臣《ちょうしん》柳沢美濃守を筆頭の閣老諸公。それらの群星に取り巻かれつつ、江戸八百万石の御威厳をお示しなさっている征夷....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
同時に左右八方からけしきばんで門人たちが言い迫ったのを、 「騒ぐな。見物じゃ。諸公のお手並み拝見に参ったのよ」 うち笑《え》みながら静かにいって、しきりに門....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
とあっては、大公儀お町方取り締まりの名がたちませぬ。しかしながら、念のためじゃ、諸公がたにもとくとお立ち会い願うて、いま一度傷口を改め申そう。その匕首《あいくち....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
手好きの法王たちはミラン、フェララ、ネープルス等、また特にフロレンスの事業好きな諸公侯と競争して芸術と科学の保護奨励に勉めていた。シキスツス第五世は壮麗なヴァチ....
近時政論考」より 著者:陸羯南
政に鞅掌し、廟堂の大議は多くかの人々をもって決定せしにあらざるか。ついに征韓論は諸公の間に勢力を占め、六年の中頃に至りてますますその歩を進めたるもののごとし、同....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
当大弓場が矢開き致しましてから満四カ年目の当り日でござりますゆえ、いつもの通り、諸公方に御競射を願い、十本落ち矢なく射通したお方を首座に、次々と順位を定め、いさ....
続堕落論」より 著者:坂口安吾
全体が、日本の根柢そのものが、かくの如く馬鹿げきっているのだ。 いまだに代議士諸公は天皇制について皇室の尊厳などと馬鹿げきったことを言い、大騒ぎをしている。天....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
ら、なッとらんラヴレターをかいて千々にみだれているではないか。 だいたい代議士諸公は、策が多すぎるよ。政策が乏しいくせに、生活上の策が多すぎるのだ。 ナポレ....
発明小僧」より 著者:海野十三
くれ。」 小僧「十五台? そんなに、どうなさいますんで……。」 重役「斎藤内閣の諸公に贈るのじゃ。」 ホンモノの珍発明集 小説より奇なる実話あり。空中楼....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
、台盤とやら云うね。朱器台盤というのは食事の道具らしいや。年に一度の大宴会に大臣諸公や代表的日本紳士諸公にこの朱器台盤とやらでもてなす。これが藤原長者の貫禄なん....
たぬき汁」より 著者:佐藤垢石
、猪は痩せほそり皮は骨の袋となるに違いない。物価の塩梅にはほんとうに賢明なる政府諸公も、この猪肉の公定値段をきめるには、思案投げ首の苦境に陥るのではないかと考え....
ローマ法王と外交」より 著者:国枝史郎
帝の場合といえども然うであった。その上ヘンリー四世の場合に於てはドイツ国内の大小諸公伯の不平組がこの破門事件を好機としてヘンリー四世の廃立を企てた。 こうなっ....
四十年前」より 著者:内田魯庵
時代のダンス熱はこれどころじゃなかった。尤も今ほど一般的ではなかったが、上台閣の諸公から先きへ立って浮れたのだから上流社会は忽ち風靡された。当時の欧化熱の急先鋒....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
恃も自尊心も――すべて痛ましい愁嘆の氾濫に押し流されてしまった。彼は枢密院の議員諸公に告白したい一事があるといいだした。議員諸公は監房に来た。そこで彼が告白する....