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諸天
「諸天〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
諸天の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
のほうし》に笞《しもと》を当つるものは、命終の時とも申さず、明日《あす》が日にも
諸天童子の現罰を蒙って、白癩《びゃくらい》の身となり果てるぞよ。」と、叱りつけた....
「るしへる」より 著者:芥川竜之介
威光を顕《あらわ》し善人に楽《らく》を与え玉わんために「はらいそ」とて極楽世界を
諸天の上に作り玉う。その始《はじめ》人間よりも前に、安助《あんじょ》(天使)とて....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
れは太陰や諸遊星の位置が自然界や人間界にかなりな影響を及ぼすと考えたことである。
諸天体は神々であるとの信仰のために天文学は神様に関する教え、すなわち、宗教の一部....
「出家とその弟子」より 著者:倉田百三
香 善鸞様。 善鸞 (浅香を見る)浅香お前はどう思う。ここに父と子とがある。父は
諸天の恵みに浴して民は聖者と仰いでいる。子は酒肉におぼれて人は蕩児とさげすんでい....
「魔法修行者」より 著者:幸田露伴
軌真言なども伝来の古いものである。もし密教の大道理からいえば、荼枳尼も大日、他の
諸天も大日、玄奥秘密の意義理趣を談ずる上からは、甲乙の分け隔てはなくなる故にとか....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
指して数えることができた。攘夷と言い開港と言って時代の悩みを悩んで行ったそれらの
諸天にかかる星も、いずれもこの国に高い運命の潜むことを信じないものはなく、一方に....
「古事記物語」より 著者:鈴木三重吉
きになりました。そのおあとには、継体、安閑、宣化、欽明、敏達、用明、崇峻、推古の
諸天皇がつぎつぎにお位におのぼりになりました。 ※校正者註:底本の間違いと思われ....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
に溺れて自ら出ずる事|能わざるが如く」であろう。自分は「静処の人」となって「帝釈
諸天の共に敬重する所」とならんことを希うのである。 (一九一五・一一) 愛の二....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
を養い、しだいに大きくなってゆき、ついには、天才を中心とする大きな集団的魂を――
諸天体の和声《ハーモニー》にその親愛な合唱を交えながら空間を回転する、光り輝く一....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
り越しました。」 すると彼の心は和らいだ。平安が星のきらめく空間に満ちていて、
諸天体の音楽がその揺るがない深い大きな波をそこに広げていた……。 彼が眼を覚ま....
「方則について」より 著者:寺田寅彦
の間に引斥力が起る。また地球磁場等の影響はこれに偶力を及ぼす事になる。その磁場は
諸天体にも感応し反対に
諸天体の磁場もまたこれに影響する。仮りに周囲や天体の荷電や....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
刻んだ深い立皺は、思慮と、判断と――頬骨は、決心と、果断とを――その乱れた髪は、
諸天への祈願に、幾度か、逆立ったもののように薄気味悪くさえ、感じられるものだった....
「夫人利生記」より 著者:泉鏡花
りの寺は、どこにも、へだて、戸じまりを置かないから、朝づとめよりして夕暮までは、
諸天、諸仏。――中にも爾く端麗なる貴女の奥殿に伺候するに、門番、諸侍の面倒はいさ....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
池の真ん中に大きな宝の樹があってその樹に実が生って居る。
のごときものであって
諸天と阿修羅とはその実を得るのが非常の喜びである。ところがその実が熟して水中に落....
「五重塔」より 著者:幸田露伴
さ、おもしろくまた美わしき奇因縁なり妙因縁なり、天のなせしか人のなせしかはたまた
諸天善神の蔭にて操りたまいしか、屋を造るに巧妙なりし達膩伽尊者の噂はあれど世尊在....