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諸宗
「諸宗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
諸宗の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文章」より 著者:芥川竜之介
読経《どきょう》は直《すぐ》にはじまった。保吉は新内《しんない》を愛するように
諸宗の読経をも愛している。が、東京|乃至《ないし》東京近在の寺は不幸にも読経の上....
「河童」より 著者:芥川竜之介
の間にも基督教《キリストきょう》、仏教、モハメット教、拝火教《はいかきょう》等の
諸宗あることを忘るるなかれ。
問 君自身の信ずるところは?
答 予は常に懐疑....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
剌樹那――釈迦没後七百年頃南インドに生れる。大乗経典を研究、その弘伝者として大乗
諸宗の祖師といわれる。 二五 商羯羅阿闍梨――七八九年頃南インドに生れる。インド....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
リズムにおける仏教復興や神学復興も、又ジャーナリズムと必ずしも直接関係のない民間
諸宗教の盛大も、ジャーナリズムを含めて一切の日本社会機構に溢れる日本民族宗教の復....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
間四方の坑を掘って埋葬し、芝の増上寺をしてここに一宇の寺院を建立せしめ、名付けて
諸宗山無縁寺|回向院《えこういん》といった。これが即ち現今の回向院である。この大....
「残されたる江戸」より 著者:柴田流星
喜捨のお鳥目を吝まず、搗て加えては真宗の人も、浄土の人も、真言、天台、禅、曹洞、
諸宗の信徒悉く合掌礼拝、一応の崇敬をば忽せにせず、帰りには名物の煎餅、枝柿の家苞....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
ころ多い。かようの塗料を追々改良して種々の香剤を加え装飾の具と成したのが塗香で、
諸宗教の威儀の具ともなったのだ。 ただし『大英百科全書』十一版一巻|塗油《アノ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
行しただけ尊者の損分じゃてや。 そもそも、熊楠幼時より信心厚く、何でもござれで
諸宗の経典に眼を晒《さら》し、断食苦行などは至極の得手物で、先日円寂した土宜法竜....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
問答』は一仏一処一教を立て、三世十方一切仏教を判摂す、顕密を錯綜《さくそう》し、
諸宗を泛淙《はんそう》す、台密の者、法を之に取る、その『悉曇草』は深く梵学《ぼん....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
うに、眠る前にまず祈祷《きとう》を唱えていた。夢想の扉《とびら》は開かれていた。
諸宗教のあとにつづいて、接神論や神秘説や秘教や魔法などの息吹《いぶ》きが西欧の頭....
「学生と先哲」より 著者:倉田百三
師もしくは不了義経を依拠とせる既成の八宗、十宗はことごとく邪宗である。 既成の
諸宗の誤謬は仏陀の方便の権教を、真実教と間違えたところにある。仏陀の真実教は法華....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
つき一カ寺の割合なり。アメリカ合衆国の人口総計おおよそ六千一百万にして、寺院大小
諸宗を合して九万二千百七棟、僧侶(牧師)七万七千二百三十人なれば、六百六十二人に....
「法然行伝」より 著者:中里介山
べんぎょうほういん》もこの慶雅法橋のお弟子であるのに」と云われた。 法然上人が
諸宗に通達しているということが、人口に普《あまね》くなった上右の慶雅法橋が御室(....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
とりは全然不必要だと主張するのは、鎌倉時代に起った新興仏教の法然、親鸞、日蓮等の
諸宗祖の見解で、これを述べる前に、曹洞禅の中のあるものの説くさとりとは一つのもの....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
今でもこの筋の人で、名医が相当多いそうである。 天台真言の如き貴族的な旧仏教の
諸宗が、穢を忌避して下層の特殊民を相手にしなくなった際において、空也上人が大いに....