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諸悪
「諸悪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
諸悪の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「るしへる」より 著者:芥川竜之介
し。されば DS《でうす》 が大慈大悲の泉源たるとうらうえにて、「じゃぼ」は一切
諸悪の根本なれば、いやしくも天主の御教《みおしえ》を奉ずるものは、かりそめにもそ....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
を避くる勿れ。」
又
女人は我我男子には正に人生そのものである。即ち
諸悪の根源である。
理性
わたしはヴォルテェルを軽蔑《けいべつ》して....
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
た横道者《おうどうもの》じゃ。天魔には世尊御出世《せそんごしゅっせい》の時から、
諸悪を行うと云う戒行《かいぎょう》がある。もし岩殿の神の代りに、天魔があの祠にい....
「家庭の幸福」より 著者:太宰治
うとう、次のような、おそろしい結論を得たのである。 曰《いわ》く、家庭の幸福は
諸悪の本《もと》。....
「近世快人伝」より 著者:夢野久作
小僧をかり集めて本堂の正面に棺を据え、香を焚いて朗かに合唱し始めた。 「我昔所造
諸悪業――一切我今皆懺悔エエ――」 まだ面喰っている小僧が棒を取り上げて勢よく....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
を買うと夜になって帰り来るとある。ユヴェナリスの詩に、カリグラ帝の狂死、ネロ帝の
諸悪、いずれもヒッポマネスを用いしに起り、これらの大騒動帰するところは一牝馬の身....
「私たちの建設」より 著者:宮本百合子
ての、ブルジョア民主化の先鞭をつけたものであった。日本の権力は、一方資本主義化の
諸悪を社会に発生させつつ、資本主義国の進歩的な面は、最少にしか実現して来なかった....
「人間の結婚」より 著者:宮本百合子
結婚も本当に少いように見える。さもなければ住宅問題からはじまるインフレーションの
諸悪があらゆる若々しい愛を結実させない。こういう社会の眺めは、よく生きたいと思っ....
「連環記」より 著者:幸田露伴
我に我心無し、仏の教行に順ずるなり、五には満ち易く養い易く、安易の法なり、六には
諸悪の根幹たる※となって迸り出て掩いかかるのであった。そして女は極めて緩く鈍く薄....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
※《さった》、十方世界諸仏、世界一切の菩薩、智火に不祥を焼き、浄瑠璃の光を放ち、
諸悪鬼神を摧滅して、一切の三悪趣苦悩を除き、六道四生、皆富貴延命を獲させ給え、得....
「雲霧閻魔帳」より 著者:吉川英治
分の為した罪の結果だけだった。――いやその一つのみではなく、今日まで為した無数の
諸悪や業も、彼の弱味に、今こそつけ込んで、この土蔵の中の四角な闇に、げたげたと嘲....
「柳生月影抄」より 著者:吉川英治
の小姓組に上がっている。年に何度という程しか屋敷へは戻って来なかった。 我昔所造
諸悪業 皆由無始|貪瞋癡 従身語意|之所生 一切我今皆懺悔 ――右門は今、無縁....
「仏法僧鳥」より 著者:斎藤茂吉
まいり、先祖代々の霊のために、さかんに然える護摩の火に一燈を献じた。これは自身の
諸悪業をたやすためでもある。それから裏の方にまわって、夕景に宿坊に帰った。 そ....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
とが、こう読まれた。 あめつちの、かみ、ほとけに、 いのりたてまつる。 この身の
諸悪|罪業のむくい、この身ほろぶまで、責苦あらせたまうとも、あわれこの子に、科あ....