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諸有
「諸有〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
諸有の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
て三重県に続いて和歌山県に合祀の励行始まり、何とも看過しがたきもの多きより、熊楠
諸有志と合祀反対の陣を張り、地方および京阪の新聞紙をもってその説を主張すること年....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
た。およそ安政、万延のころに井伊大老を手本とし、その人の家の子郎党として出世した
諸有司の多くは政治の舞台から退却し始めた。あるものは封一万石を削られ、あるものは....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
ては重要なあの政策を捨てるということが越前の松平春嶽から持ち出された時に、幕府の
諸有司の中には反対するものが多かったというが、一橋慶喜は越前藩主の意見をいれ、多....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
に迫られて来ていた。 慶喜と言えば、彼が過ぐる冬十月の十二日に大小|目付以下の
諸有司を京都二条城の奥にあつめ、大政奉還の最後の決意を群臣に告げた時、あるいは政....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
の足の端に、趾一つのみあると差《ちが》う。この物は、狐より大きくなかったらしく、
諸有蹄獣の元祖と見做《みな》さるる、フェナコズスを去る事遠からずというから、まず....
「妾の半生涯」より 著者:福田英子
祝して万歳の声天地も震《ふる》うばかりなり。停車場《ステーション》に着くや否や、
諸有志のわれも花束を贈らんとて互いに先を争う中に、なつかしや、七年前別れ参らせし....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
ぐら》百人一首』の如き古典の体裁を取りたる事なり。こは浮世絵のみならず江戸平民の
諸有《あらゆ》る美術文学を通じて現はれたる特徴にして、厳粛なる支那日本の古典より....
「妾宅」より 著者:永井荷風
仮名より外には何にも読めない明盲目《あきめくら》である。この社会の人の持っている
諸有《あらゆ》る迷信と僻見《へきけん》と虚偽と不健康とを一つ残らず遺伝的に譲り受....
「夏の町」より 著者:永井荷風
癬掻《ひつッかき》や、その手の真黒な事から足や身体中はさぞかしと推量されるように
諸有《あらゆ》る汚い人間、または面と向うと蒜《にら》や汗の鼻持ちならぬ悪臭を吹き....