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諸流
「諸流〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
諸流の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
いについての道教徒の話――現今における富貴権勢を得ようとする争い 第二章 茶の
諸流 茶の進化の三時期――唐、宋、明の時代を表わす煎茶、抹茶、淹茶――茶道の鼻祖....
「河明り」より 著者:岡本かの子
実地調査をしているのであった。 河の源は大概複雑なものだが、その神田川も多くの
諸流を合せていた。まず源は井頭池から出て杉並区を通り、中野区へ入るところで善福寺....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
の平和な町ではない。剣術師範役|遠藤五平太の武技を見ようとして、毎年馬市を機会に
諸流の剣客の集まって来たころの町でもない。まして、木曾から出た国家老として、名君....
「俳諧瑣談」より 著者:寺田寅彦
を吸って自分の栄養にしてからの仕事だというような意味のことを言った。 蕪村は「
諸流を尽くしこれを一嚢中にたくわえ自らよくその物をえらび用にしたがっていだす」と....
「読書法」より 著者:戸坂潤
フランス唯物論・ドイツ古典哲学・弁証法的唯物論・ヘーゲル以後の俗流唯物論や観念論
諸流派・を取り扱う。本書の近代はその歴史が複雑である割合に叙述の簡単な処が少なく....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
す――では、さだめて居合《いあい》の方は……」 「それも物になっておりませんが、
諸流をホンの少しずつ、手ほどきを見せていただきました」 「御謙遜のお言葉でお察し....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
っている。 これらの連中の長夜の談義は、はしなくその芸術のことに燃えて、諸国、
諸流、諸大家、諸末流の批評、検討、偶語、漫言雑出、やがて江戸の講武所の道場のこと....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
けてある駒井甚三郎の鉄砲工場の方へ歩いて行きます。 駒井甚三郎は、江川、高島の
諸流を究《きわ》め、更に西洋の最新の知識を加えて、その道では権威者の随一でしたが....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
しげな青年にも似寄った思想。しかしクリストフにはそれが少しも見えなかった。精神の
諸流を、何物も彼に示してはくれなかった。フランス人自身でも、それを知るのは困難で....
「安吾武者修業」より 著者:坂口安吾
物語の中に現れてくる馬庭念流の扱われ方のほうが甚だ独特で面白いのである。 剣の
諸流派の中で、馬庭念流だけが一ツ別格に扱われている。馬庭という片田舎の小村に代々....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
かった。 道場の看板に武芸十八般とある通り、入門を許された十五名は朝から夜まで
諸流の稽古に休む間もないほどである。 彼らは稽古について多く語ることを避けるか....
「クリティシズムと認識論との関係」より 著者:戸坂潤
したものが、この「批判」であるとも云わねばならぬ。そういう意味で云えばこの批判な
諸流派を産んだ。「批判的批判」者をさえ産んだ。そして遂に「批判的批判の批判」者ま....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
うたまろ》、春潮《しゅんちょう》、栄之《えいし》、豊国《とよくに》ら近世浮世絵の
諸流派は悉《ことごと》く清長が画風の感化を蒙《こうむ》りたるものにして、浮世絵は....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
の昇り方というものは一ばん目に立つのであるが、元来京都にあった村上源氏や藤原氏の
諸流にしても、案外なほどの地盤を獲得したのであって、現世的な勢力の交代はなかなか....
「エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
なる一大流れが、それから出来上がったのである。佐保川・初瀬川・寺川・飛鳥川などの
諸流が合うて大和川が出来、それに富緒川・葛城川・龍田川・葛下川・石川などが合って....