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「諸生〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

諸生の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
かる分離はない。石の有する本能の方向に有機物は生じた。有機物の有する本能の方向に諸生物は生じた。諸生物の本能の有する方向に人間は生じた。人間の有する本能の方向に....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
と同じくらいであると考えても差支えはない。もっと古い地質学的の層位中に埋没された諸生物は、いかなる化石も保存されなかったほどに一時的なものであったか、それともま....
千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
山から下りて来てから今日までの月日は君や私の生活のさまを変えた。しかし七年間の小諸生活は私に取って一生忘れることの出来ないものだ。今でも私は千曲川の川上から川下....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
害の外にあるものだと言った人もある。いわゆる誠党は天狗連とも呼び、いわゆる奸党は諸生党とも言った。当時の水戸藩にある才能の士で、誠でないものは奸、奸でないものは....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
は彼の首が百両で買い上げられるという高札まで建てられた人だ。水戸における天狗党と諸生党との激しい党派争いを想像するものは、直ちにその侍の位置を思い知るであろう。....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
め、三日の休暇をあたえると二日に改めるというふうで、万事が皆その流儀であるから、諸生徒から常に怨まれていた。 その土地に張鬼子という男があった。彼はその風貌が....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
事の梁粛は、若い時にこの郷の※馬嶺というところに住んでいた。彼は挙子となって他の諸生と夏期講習の勉強をしている間に、あるとき鬼神に関する噂が出て、誰が強かったと....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
で、元の末期に乱を避けて華亭にかくれ、明朝になってから徴されても出でず、あるいは諸生に教授し、あるいは自ら耕して世を送りました。元来著述を好む人で、田畑へ耕作に....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
られている。 それから九百余年の後、清の康煕年間のことである。会稽の徐藹という諸生が年二十五で※という病いにかかった。腹中に凝り固まった物があって、甚だ痛むの....
科学論」より 著者:戸坂潤
に於ては、云うまでもなく資本制組織であり、或いは之に集約された限りの前資本主義的諸生産様式のものである。資本制の経済機構(政治機構其の他は後に見る)がそこで、自....
技術の哲学」より 著者:戸坂潤
るのであるが、もしこの最後の要石を抜きにすれば、技術は同一な世界経済的水準に並ぶ諸生産組織の間に、比較的自由に出這入りすることが出来るのである。 技術、社会科....
純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
とが均衡価格と均衡の量ではないとすると、単に他の価格を叫ばねばならぬのみでなく、諸生産物の他の量を製造せねばならない。交換の問題においてと同じく、生産の問題にお....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
述もあります。多紀氏は江戸時代の漢方医学の牛耳を握って、あるいは医学校を創立して諸生を教え、あるいは書物を校刊して学者の研鑽の資に供した官医で、その登門録と題し....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
葉亭は代って主任の椅子に坐した。 教師としての二葉亭は極めて叮寧親切であって、諸生の頭に徹底するまで反覆教授して少しも倦まなかった。だが、それよりもなおヨリ多....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
百九十円)とす。しかして採収料はこのほかなり。ゆえに一家族ここに住すれば、一年に諸生活費を除き、三百円を余すこと難からず。総戸数二百五十戸、人口千五百人、イタリ....