»
諾
「諾〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
諾の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「偸盗」より 著者:芥川竜之介
しゃきん》の手をとらえた。
彼らは二人とも、その握りあう手のうちに、恐ろしい承
諾の意を感じたのである。
五
白い布をかかげて、家の中に一足....
「玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
実上彼よりもお鳥やお鈴が拵《こしら》えたと言うのに近いものだった。)存外素直に承
諾した。それは又お鈴が恐れていたお芳の兄も同じことだった。お芳は千円の手切れ金を....
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
う手前も、お忙しいのは重々承知いたしております。が、そこをどうかまげて、一つ御承
諾を。」
鼠小僧はここに至って、たちまちまた元の原稿の催促へ舞い戻った。が、こ....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
にかけながら、喜三郎《きさぶろう》の取りなしを機会《しお》にして、左近の同道を承
諾した。まだ前髪《まえがみ》の残っている、女のような非力《ひりき》の求馬は、左近....
「袈裟と盛遠」より 著者:芥川竜之介
ら》っていた夫を殺そうと云うくらい、そうしてそれをあの女に否応《いやおう》なく承
諾させるくらい、目的に協《かな》った事はない。そこで己は、まるで悪夢に襲われた人....
「Mensura Zoili」より 著者:芥川竜之介
利《イタリイ》、西班牙《スペイン》、亜米利加《アメリカ》、瑞典《スウエエデン》、
諾威《ノオルウエエ》などから来る作品が、皆、一度はかけられるそうですが、どうも日....
「桃太郎」より 著者:芥川竜之介
よみ》の国にさえ及んでいた。何でも天地|開闢《かいびゃく》の頃《ころ》おい、伊弉
諾《いざなぎ》の尊《みこと》は黄最津平阪《よもつひらさか》に八《やっ》つの雷《い....
「秋山図」より 著者:芥川竜之介
に消えてでもしまいそうな、迷信じみた気もちがしたのだそうです。
主人はすぐに快
諾《かいだく》しました。そうしてその庁堂の素壁《そへき》へ、一幀《いっとう》の画....
「或る女」より 著者:有島武郎
。あなたはすでに木村君で行きづまっている人なんだと僕には思われるのです。結婚を承
諾した以上はその良人《おっと》に行きづまるのが女の人の当然な道ではないでしょうか....
「星座」より 著者:有島武郎
でもないしさ」
おせいはこんなことをいわれるのを聞いていると、とてもこの話は承
諾はできないと思った。聞いているうちに、その人が憎らしくなって、いっそ帰ってしま....
「クララの出家」より 著者:有島武郎
の時からクララは凡ての縁談を顧みなくなった。フォルテブラッチョ家との婚約を父が承
諾した時でも、クララは一応辞退しただけで、跡は成行きにまかせていた。彼女の心はそ....
「橋」より 著者:池谷信三郎
に! ―― Amen! ―― Amen! (11に挿入した句章は作者F・Oの承
諾による)....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
いました。『御自分同志が良いのは結構であるが、斯ういうことは、矢張り御両親のお許
諾を得た方がよい……。』どうせ私の申すことはこんな堅苦しい話に決って居ります。こ....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
いのだが、なる気かどうか」という事であった。ファラデーは非常に喜び、二つ返事で承
諾した。 それで、一八一三年三月一日より助手もあてがわれ、ここに泊ることとなっ....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
知らずや、財政|窮迫の折柄、この申出に逢うて恰も渡りに舟の思をなし、直にこれを承
諾したるに、かかる事柄は固より行わるべきに非ず。その事の知れ渡るや各国公使は異口....