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謀る
「謀る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
謀るの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「仇討禁止令」より 著者:菊池寛
意あってのことではないが、貴殿は成田家とは御別懇の間柄じゃ。成田殿に対してことを
謀る場合、貴殿がいては、我々も心苦しいし、貴殿も心苦しかろう。今日だけは、枉げて....
「島原の乱」より 著者:菊池寛
両城を攻めて抜けない中に、既に幕軍が近づいたので、此上は何処か要害を定めて持久を
謀るより外は無い、と断じた。口津村の甚右衛門は、嘗つて有馬氏の治政時代に在った古....
「運命」より 著者:幸田露伴
歎ぜしめしほどの英才なり。※離す、而して帝の為に密に図るものあり、諸王の為に私に
謀るものあり、況んや藩王を以て天子たらんとするものあり、王を以て皇となさんとする....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
百石の格式でやって来て、山階宮に伺候したり慶喜公に会ったりして、彦根への御動座を
謀るといううわさが立ったものですからね。これは邪魔になると一派の志士からにらまれ....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
っていなかった、六月まで続いた。 たぶん四月だったろう。僕は再び上海との連絡を
謀るためと約束の金を貰うためとに、近藤栄蔵を使いにやった。が、その留守中に、近藤....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
らに謹みを深くする。君もこんどは保子が中にはいることでもあり、十分お互いの融和を
謀るがいい。 それから、君が今勉めなければならぬ最大の責務は、幼弟幼妹等に対し....
「おとずれ」より 著者:国木田独歩
動の秘密を解き得べきぞ、貴嬢がいわゆる人とは自ら生きんことを計り自ら死なんことを
謀る動物なるべし、この二つの一つを出でざる動物なるべし。 間もなく振動は全くや....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
。 当時外国公使はいずれも横浜に駐剳せしに、ロセツは各国人|環視の中にては事を
謀るに不便なるを認めたることならん、病と称し飄然熱海に去りて容易に帰らず、使を以....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
邪魔をされ折角誘拐して来た浜路を伏姫神霊に取り返される。素藤が初め捕われて再挙を
謀る間潜伏した山というはどの辺を指すのか解らぬが、夷隅は海岸を除いては全郡山地が....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
さげて、人の幸いを見れば移して禍いとし、世の治まれるを見れば更に乱れを起こそうと
謀る。それがわれわれの一生の務めじゃ。元が唐土を一統した勢いに乗じて、この日本を....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
必ず死ぬときまったものでもない。運に任して出来得る限り良い方法を尽して事の成就を
謀るまでである。それで死ねば軍人が戦場に出て死んだと同じ事で、仏法修行の為に死ぬ....
「革命の研究」より 著者:大杉栄
というものがどれだけあることだろう。いわゆる革命家の中に、まずその首領等にそれを
謀るということをせずに、自らその思想を発表することのできるものが、どれだけいるこ....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
疏しかしません。
内乱の萌があるの、民心が危険だのと。
帝
自己の安全を
謀るのが、利己主義の教だ。
恩義も情誼も、義務心も名誉心もない。
罪悪が盈ちて来....
「罪人」より 著者:アルチバシェッフミハイル・ペトローヴィチ
かろうよ。どっちかに極めなくちゃあならないのだ。公民たるこっちとらが社会の安全を
謀るか、それとも構わずに打ち遣って置くかだ。」 こんな風な事をもう少ししゃべっ....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
上の人に相談に行き、ある人は学校の師の許へ出掛け、友達や両親、兄弟などとも懇ろに
謀るでしょう。それらも宜いかも知れません。しかし、結局の掛るところは自分自身の覚....