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謁見
「謁見〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
謁見の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「奴隷根性論」より 著者:大杉栄
、這いながら口へ砂をつめる。 クラツバートン氏によれば、氏がカトウンガの酋長に
謁見した時、二十余名の大官がいずれも腰まで裸になって、腹這いになったまま顔も胸も....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
かどで、三回にもわたって、一度は一代|苗字帯刀、一度は永代苗字帯刀、一度は藩主に
謁見の資格を許すとの書付を贈られていたくらいだ。そんな縁故から、吉左衛門は隠居の....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
た。一行は命令によってその番所で待った。城内の大官会議が終わり次第、一行の将軍|
謁見が行なわれるはずであった。二人の侍が彼ら異国の珍客に煙草や茶をすすめて慇懃に....
「新ハムレット」より 著者:太宰治
う。私は生みの母として此の子を恥ずかしく思います。ごらん下さい。きょうは王の初|
謁見式だというのに、この子ばかりは、わざと不吉な喪服なんかを着て、自分では悲壮の....
「共軛回転弾」より 著者:海野十三
キロで飛んで、八時間と四十五分。飛行場から直ちに白堊館まで自動車で搬んで大統領に
謁見するとしてその時間が十五分。合計|丁度十時間。十時間です。博士」 「十時間、....
「世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
人生の意義と悦楽とはすべて一朝にして滅びてしまうのである。そこで、この男を皇帝に
謁見させることは危険であるから、いっそ彼を亡き者にして窃かに埋めて、皇帝にはその....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
う思いさえすればそれで宜しいので、そうすると今までの旅装束がその場できちんとした
謁見の服装に変るのでございます。そんな事でもできなければ、たッた一人で、腰元も連....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
なんですよ」とミウーソフはいかめしく彼に注意した。「僕たちはいわば『あのかた』に
謁見《えっけん》を許されているんだからね、道案内をしてくださるのはありがたいけれ....
「ヨーロッパ的性格 ニッポン的性格」より 著者:坂口安吾
黒ん坊を大変珍らしがってニッポン人が押しかけました。 サツマの殿様の島津さんに
謁見いたしまして、布教の許可を受けることができました。この時にザヴィエルが、鹿児....
「フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
ひしげたような松の木が、あちこちに立っていた。帝王なる大自然のこういった赫々たる
謁見室にあって、その粛然たる沈黙を破るものはただ、雪崩の雷のような音とか、積った....
「沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
た。ただ紫禁城の内苑に、今を盛りの芍薬の花が黄に紅に咲いているばかり。大総統邸の
謁見室に、わずかに置かれた鉢植えの薔薇さえ、その色も艶も萎れていた。 中央停車....
「怪異黒姫おろし」より 著者:江見水蔭
った。 雪深き越路を出て、久々にて花の大江戸にと入るのであった。父君二代将軍に
謁見すれば、家の事に就ても新たなる恩命、慶賀すべき沙汰が無いとも限るまい、愛児の....
「水晶の栓」より 著者:新青年編輯局
いた。 明日と確定した囚人の死刑執行猶予……大問題である、彼は余儀なく大統領に
謁見を申込んで、真の連判状が手に入れば二人の生命は許してもいいとの内諾を得た。そ....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
葉のお菓子を彼女より上手につくった者はなかった。もっともすばらしい瞬間は、公的な
謁見で、彼女の希望や意見や、世界に対する考察を発表するときにくるのだった。さよう....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
ーマ宗大本山の地にして、法王の住する所なり。しかれども、法王には通常の人、容易に
謁見することを得ず。年中、大祭日もしくは大祝日を除くのほか、法王は礼拝堂に臨席す....