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「謂う所の〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

謂う所のの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
お》し、一人の太刀を受け止めたのであった。 受けた時には切っていた。 他流で謂う所の「燕返し」一刀流で云う時は、「金翅鳥《こんじちょう》王剣座」――そいつで....
私の貞操観」より 著者:与謝野晶子
も定っていない。水草を追うて浮動する小部隊が錯落として散在した事であろう。今日|謂う所の如き「家」とか「社会」とかいう観念のなかったのは勿論である。 男子が他....
野に声なし」より 著者:豊島与志雄
は云い難い。 芸術品の持つ感じ、論説や記録や物語などから芸術的作品を分つ感じ、謂う所の芸術味、それはみな、作品が宿してる作者の心境から来る。 心境とは心の―....
異邦人の意欲」より 著者:豊島与志雄
である。 * 「祖国なき喜びと悲しみと」――この祖国は、マルクス派の謂う所の祖国とは、全然異ったものである。 マルクスの共産党宣言中の文句は、「プ....
「菊池寛全集」の序」より 著者:芥川竜之介
、急であると云う意味であろう。この限りでは菊池寛も、文壇の二三子と比較した場合、謂う所の生一本の芸術家ではない。たとえば彼が世に出た以来、テエマ小説の語が起った....
銀三十枚」より 著者:国枝史郎
云った。 「俺はそのために生れたのだ。……すなわち真理を説くために」 イエスの謂う所の王の意味と、キリストの謂う所の国の意味とを、ピラトはそこで直覚した。 ....
剣侠」より 著者:国枝史郎
とが、二人ばかりの果し合いに、今も白刃を構えている、親分の命で手出しが出来ない、謂う所の脾肉の嘆! それを喞っていた折柄であった。切り合う相手が現われた。理非曲....
バークレーより」より 著者:沖野岩三郎
には最も便利な電車通りだ。その北の終点が加州大学であり、そこの入口にある校門が、謂う所のセイサアゲエトで、花崗石の巨大な門柱が中心になって、その外に稍小さい石柱....