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「謎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

謎の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
云うて、あの小屋で見張りをしてる訳にも行くまい。御主《おぬし》の申す事は、何やら謎めいた所があって、わしのような年寄りには、十分に解《げ》し兼ねるが、一体御主は....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
《おおかわ》へ臨んだ三浦の書斎で、彼自身その男を私に紹介してくれた時には、まるで謎《なぞ》でもかけられたような、当惑に近い感情を味わずにはいられませんでした。何....
「素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
櫛名田姫の声はほとんど聞えなかった。 「巫女は神々の言葉を伝えるものです。神々の謎を解くものではありません。」 この時突然二頭の鹿が、もう暗くなった向うの松の....
「或る女」より 著者:有島武郎
して見たくってたまらなくなった。 気取《けど》られない範囲で葉子があらん限りの謎《なぞ》を与えたにもかかわらず、古藤が堅くなってしまってそれに応ずるけしきのな....
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
「姉さん済みませんが、ちょっと下りてください」 乗り合いは顔を見合わせて、この謎《なぞ》を解くに苦しめり。美人は渠の言うがままに車を下れば、 「どうかこちらへ....
「三つのなぜ」より 著者:芥川竜之介
それは彼には昔のように手軽には解けない問題だった。彼は机に向ったまま、いつかこの謎を口にしていた。 「林檎とは一体何であるか？」 すると、か細い黒犬が一匹、ど....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
、もっとも、後に述べるように、この期間に多くの研究者、思索家の間には、この宇宙の謎に関する一つの考え方が次第に熟しつつあったので、その考えは今日我々の時代から見....
「田端日記」より 著者:芥川竜之介
って、七時すぎにやっと満足に南町へ行った。 南町で晩飯の御馳走になって、久米と謎々論をやっていたら、たちまち九時になった。帰りに矢来から江戸川の終点へ出ると、....
「紅玉」より 著者:泉鏡花
酒から、私のこの烏を透かして、まあ。――画に描いた太陽の夢を見たんだろう。何だか謎のような事を言ってるわね。――さあさあ、お寝室ごしらえをしておきましょう。（も....
「革鞄の怪」より 著者:泉鏡花
た。 しかも、その中から、怪しげな、不気味な、凄いような、恥かしいような、また謎のようなものを取出して見せられそうな気がしてならぬ。 少くとも、あの、絵看板....
「世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
一 三日三晩のあいだ、謎のような死の手に身をゆだねていたラザルスが、墓から這い出して自分の家へ帰って来....
「霊界通信　小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
さてこの天狗と申すものの性来――これはどこまで行っても私どもには一つの大きな謎で、査べれば査べるほど腑に落ちなくなるようなところがございます。兎も角、私があ....
「梵雲庵漫録」より 著者:淡島寒月
けに、その時々には様々な異ったものが飛出したもので、丹波の荒熊だの、役者の紋当て謎解き、または袋の中からいろいろな一文人形を出して並べ立てて、一々言い立てをして....
「狂女」より 著者:秋田滋
だった。 と、僕には何もかもが一時に腑に落ちた。それまで解くことの出来なかった謎がすらすらと解けていった。兵士たちは、あの女を蒲団に寝かせたまま、寒い、寂しい....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
れば女を口説きおとすことができるか、わたしは知らない。わたしにとっては女はいつも謎のようなもので、ただただ感服するばかりだった。あるものは、突けば壊れる急所がひ....