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謎語
「謎語〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
謎語の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
の通信がきた。見た――という、たった一言だが、見たというんだ。そして木戸は、その
謎語をのこしたまま無電のオーハラとともに、おそろしい魔境の神に召されたのだ」
....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
私が、その内容の不思議さに眩惑されました結果、もしやこの標題の中に、この不思議な
謎語を解決する鍵が隠されているのではないか。このドグラ・マグラというのは、そうし....
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
れた室……その四人を殺した不可思議な女の霊魂の住家……奇蹟の墓場……恐怖の室……
謎語の神殿……そんな感じを次から次に頭の中でさまよわせつつかちかちと歯の根を戦か....
「難船小僧」より 著者:夢野久作
う云いさしてチョックラ船長の顔色を窺ってみたが、何の反応も無い。相も変らず茶色の
謎語像みたいにプッスリしている。無愛相の標本だ。 「あの小僧が乗組んだ船はキット....
「鼻の表現」より 著者:夢野久作
ているものではありますまいか。 この石像の不可思議が今日迄解決されないままに「
謎語」の象徴として中学校の教科書にまで載せられている事は、あまりに知れ渡り過ぎて....
「詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
では、多分にそう解したらしい。だがそうとすれば、一層以て不可解であり、奇怪千万な
謎語《めいご》である。なぜなら細民窟《さいみんくつ》のじめじめした長屋住いや、お....
「おとずれ」より 著者:国木田独歩
をあげて心ともなく西の空をながむればかの遠き蒼空の一線は年若きわれらの心の秘密の
謎語のごとく、これを望みてわが心怪しゅう躍りぬ。ああ年少の夢よ、かの蒼空はこの夢....
「生死卍巴」より 著者:国枝史郎
姿が見えなくなるや嘲るような声をもらした。 「碩寿翁には先手を打たれ、千賀子には
謎語を浴びせかけられてしまった。今夜は、俺にはめでたくない晩だ。二度あることは三....
「加利福尼亜の宝島」より 著者:国枝史郎
た。ある日ある時東邦人が、五隻の船に乗り込んでこの国へやって来るだろう。そうして
謎語を解くであろう。そうして紐を解くであろう。そうしたら国中の財産を東邦人へくれ....
「大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
喜撰法師、文屋康秀、大友黒主、小野小町……六人の姿が描かれてある。 この
謎語なんと解こう 馬飼吉備彦の財産がどのくらいあったかというようなことは僕とい....
「南蛮秘話森右近丸」より 著者:国枝史郎
であった。 で右近丸は云ったものである。 「いや全く弁才坊殿は、つまらないこの
謎語に、唐寺の謎を解き明かせた、研究材料の有場所が語られてあるかもしれません」 ....