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「謙〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

謙の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
すりながら、やや遠慮するような調子で、こう言った。が、自尊心の強い馬琴には、彼の謙辞をそのまま語《ことば》通り受け取られたということが、まず何よりも不満である。....
「河童」より 著者:芥川竜之介
また俗人のように耳を持っていないからだ。僕はロックを恐れている。……」 「君が？謙遜家《けんそんか》を気どるのはやめたまえ。」 「だれが謙遜家《けんそんか》を気....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
持っていた。 彼の無言でいるのを見た伝右衛門は、大方《おおかた》それを彼らしい謙譲な心もちの結果とでも、推測したのであろう。愈《いよいよ》彼の人柄に敬服した。....
「路上」より 著者:芥川竜之介
ンの近況はどうだい。」 「いや、一向｜振《ふる》わなくって困っている。」 「そう謙遜するなよ。女持ちの金時計をぶら下げているだけでも、僕より遥に振っているからな....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
無礼を謝した。――こう云う逸事を学んだのである。 当時のわたしはこの逸事の中に謙譲の美徳を発見した。少くとも発見する為に努力したことは事実である。しかし今は不....
「或る女」より 著者:有島武郎
できません葉子さん、信じてください。僕はロングフェローのエヴァンジェリンの忍耐と謙遜《けんそん》とをもってあなたが僕の心をほんとうに汲《く》み取ってくださる時を....
「片信」より 著者:有島武郎
る。僕にとっては、これほど明白な簡単な宣言はないのだ。本当をいうと、僕がもう少し謙遜《けんそん》らしい言葉遣いであの宣言をしたならば、そしてことさら宣言などいう....
「広津氏に答う」より 著者:有島武郎
である以上は、私のごとく考えるのは不当ではなく、傲慢《ごうまん》なことでもなく、謙遜《けんそん》なことでもなく、爾《し》かあるべきことだと私は信じている。広津氏....
「想片」より 著者:有島武郎
の批判があったにかかわらず、他の見方に移ることができないでいる。私はこの心持ちを謙遜《けんそん》な心持ちだとも高慢な心持ちだとも思っていない。私にはどうしてもそ....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
そしてその夜は、君のいかにも自然な大きな生長と、その生長に対して君が持つ無意識な謙譲と執着とが私の心に強い感激を起こさせた。 次の日の朝、こうしてはいられない....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
う何の躊躇もなく驀進すべき準備が整ったのだ。私の誇りかなる時は誇りかとなり、私の謙遜な時は謙遜となり、私の愛する時愛し、私の憎む時憎み、私の欲するところを欲し、....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
てのものが悪くなったのが銅時代にはますます悪くなり、ついに恐ろしい鉄時代が来た。謙譲、忠誠、真実は地上から飛び去り、虚偽、暴戻、背信、そして飽くことを知らぬ黄金....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
。 一個の人格者としてのモーゼスも、又｜間然する所がなかった。公平で、正直で、謙遜で、判断力に富んでいると同時に、又絶大の同情心にも富んでいた。彼はいかなる懐....
「彼の長所十八」より 著者:芥川竜之介
雕琢に熱心なる事。遅筆なるは推敲の屡なるに依るなり。 六、おのれの作品の評価に謙遜なる事。大抵の作品は「ありゃ駄目だよ」と云う。 七、月評に忠実なる事。 ....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
ごくといわなければならないと思うのであります。自民党のなかにも、石橋湛山氏、松村謙三氏のように常識をもち、よい見通しをもった方々がおるのであります。（拍手） ....