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講和
「講和〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
講和の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「路上」より 著者:芥川竜之介
、これはニッケルの眼鏡をかけた、癇《かん》の強そうな男の前へ行って、
「いよいよ
講和条約の調印もすんだようだね。君もこれからは暇になるだろう。」
が、その男は....
「M侯爵と写真師」より 著者:菊池寛
たが、そのうちに杉浦は、M侯爵といつの間にか顔なじみになったらしいのです。何でも
講和大使か何かが、帰朝した時でした。杉浦は、東京駅に写真を撮りに行って帰ると、す....
「碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
べし。他は曰く、兵を朝鮮との国境に出して敵をして一歩も入らしむる勿れと。他は曰く
講和するに如かじと。議論は色々であるが何れとも決定しない。しかし朝鮮は必争の地で....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
って防戦するがいい、米国は必ず勝って見せる、ついては二本の白旗を贈る、戦に敗けて
講和を求める時にそれを掲げて来るなら、その時は砲撃を中止するであろうとの言葉を残....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
撃退せられ、下の関の市街もまたまさに占領せらるるばかりの苦い経験をなめたあとで、
講和の談判はどうやら下の関から江戸へ移されたとか、そんな評判がもっぱら人のうわさ....
「蜜柑」より 著者:芥川竜之介
ても、やはり私の憂鬱を慰むべく、世間は余りに平凡な出来事ばかりで持ち切っていた。
講和問題、新婦新郎、涜職事件、死亡広告――私は隧道へはいった一瞬間、汽車の走って....
「倫敦の一夜」より 著者:岡本綺堂
六月二十八日の午後六時、ハイド・パークの椅子によりながら
講和条約調印の号砲を聞いた。号砲は池のほとりで一発又一発とつづけて打ち出されるの....
「時 処 人」より 著者:岸田国士
(註=ナポレオン失脚後、フランスが英、独、露、墺、スエーデンなどと結んだ第二パリ
講和条約)はフランスに対して、連合国に七億七千万フランの償金を支払えという条件を....
「今昔茶話」より 著者:国枝史郎
、その意に従った事。 第二は、日露戦争が終了し、小村侯が米国で、ウイッテ相手に
講和談判をやっている時、米国の鉄道王ハリマンが日本へやって来て、日本の元老連を説....
「世界の裏」より 著者:国枝史郎
反革命の内乱であり、そうして最後に来たものは、不名誉にして絶望的なるヴェルサイユ
講和條約と一三二、〇〇〇、〇〇〇、〇〇〇金マルクという天文学的数量の賠償金であり....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
スのアンリがエリザベスとの同盟を本当に希望するのなら、アンリはかってにスペインと
講和するぞといって女王をおどかすのが最上の策である。もしフランスがジュノオであり....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
、市川高麗蔵が初めて歌劇「露営の夢」を上演。作譜は北村季晴。 ○九月、日露戦争の
講和条件不満のために、市内各所に焼撃ち騒動勃発し、それがために六、七の二日間は各....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
単なる中世短歌史でなければならぬ。 註 和歌史として最もよいものは児山信一著『新
講和歌史』。これは和歌史としてこれまで出たものの中では一ばん優れたものである。ま....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
た。事実私は中央執行委員会などの会議では採決をしない。たった一度、二十六年秋に、
講和、安保両条約の賛否で党内が分れたとき採決をやったが、これが原因で党内左右派が....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
地を拡大して敵の中心に迫り、この間外交その他あらゆる手段に依り敵を屈伏して有利な
講和をすることに勉める。 両軍、要地に兵力を分散しているのであるから一点に兵力....