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「講和条約〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

講和条約の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
路上」より 著者:芥川竜之介
、これはニッケルの眼鏡をかけた、癇《かん》の強そうな男の前へ行って、 「いよいよ講和条約の調印もすんだようだね。君もこれからは暇になるだろう。」 が、その男は....
幸福の建設」より 著者:宮本百合子
自分が一番喧嘩しそうな敵へ人質として自分の妹や娘をくれるのであります。そして一時講和条約の人質にしたわけです。そういうようにして結婚させられました女の人がどんな....
偽りのない文化を」より 著者:宮本百合子
の問題にこの二重性がつきまとっている。 現実をこのように見ている眼をうつして、講和条約にそなえる日本として装われ、観光日本としてポーズされている日本を見たとき....
新たな世界主義」より 著者:豊島与志雄
日本とは対面するだろう。今のことではない。日本はまだ連合軍の保障占領下にあって、講和条約は結ばれていない。中日両国の対面は先のことだ。先のことだけれど、その対面....
ヒロシマの声」より 著者:豊島与志雄
いるか。ヒロシマを日本に持つことの苦難な光栄を人類に宣言するだけの覚悟があるか。講和条約が云々される折柄、これは根本的に重要な問題だ。戦争の大半は、人の心の中にある。....
倫敦の一夜」より 著者:岡本綺堂
六月二十八日の午後六時、ハイド・パークの椅子によりながら講和条約調印の号砲を聞いた。号砲は池のほとりで一発又一発とつづけて打ち出されるの....
時 処 人」より 著者:岸田国士
(註=ナポレオン失脚後、フランスが英、独、露、墺、スエーデンなどと結んだ第二パリ講和条約)はフランスに対して、連合国に七億七千万フランの償金を支払えという条件を....
二十世紀の頂における図書館の意味」より 著者:中井正一
ある」と叫びつづけている。 百年の戦争の継続があっても、その結末は、結局数頁の講和条約の文章にほかならない。賢明なるものが、その文章を、戦いの前に書くことがで....
生まれ変った赤坂離宮」より 著者:中井正一
て、手がでるのだ。 戦争も同じだ。何カ年もつづいた大戦争も、いずれ、数ページの講和条約でおわる。もし、この数ページの条約の言葉を、戦いの前に、おたがいにあみだ....
四谷、赤坂」より 著者:宮島資夫
ではなく、何だか原っぱに、電車が置きっぱなしになっている感じのするものであった。講和条約に不満を持った国民が焼打ちを初めた第二夜だった。四谷見附の交番も焼かれた....