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講筵
「講筵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
講筵の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「現代日本の開化」より 著者:夏目漱石
が心理的にどんな影響を吾人に与うるかと云うとちょっと変なものになります。心理学の
講筵《こうえん》でもないのにむずかしい事を申上げるのもいかがと存じますが、必要の....
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
ところであります。ことに宛転《えんてん》たる嬌音《きょうおん》をもって、乾燥なる
講筵《こうえん》に一点の艶味《えんみ》を添えられたのは実に望外の幸福であります。....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
に目を見開いたという閲歴を持っている。信州北伊那郡小野村の倉沢義髄を平田|鉄胤の
講筵に導いたのも、この正香である。後に義髄は北伊那における平田派の先駆をなしたと....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
同が集まったところで見ると、さすがに先輩だ。小野村の倉沢|義髄を初めて平田鉄胤の
講筵に導いて、北伊那に国学の種をまく機縁をつくったほどの古株だ。 「世の中はおも....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
空前の大法律家と称せられてその名声|嘖々《さくさく》たりし当時の事であるが、その
講筵《こうえん》をオックスフォールド大学に開いた時、聴講の学生は千をもって数え、....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
潜、柏原櫟蔵らと共に山澄の門に入って、洋算簿記を学ぶこととなり、いつとなく元秀の
講筵には臨まなくなった。後山澄は海軍大尉を以て終り、柏原は海軍少将を以て終った。....
「悟浄出世」より 著者:中島敦
ふる》えながら考えた。 隣人愛の教説者として有名な無腸公子《むちょうこうし》の
講筵《こうえん》に列したときは、説教半ばにしてこの聖僧が突然|饑《う》えに駆られ....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
市民に較べて聴講の優先権を享受しなければ不合理だろう。もし無条件に大衆に一般的に
講筵の座席を公開するなら、確かに大きな不便を来たすかも知れない。だが、そこにこそ....
「呉秀三先生」より 著者:斎藤茂吉
が先生の門に入る機縁はそのあたりから形成されていたのである。私は学生として先生の
講筵に出席している間に『精神病学集要』・『精神病学要略』・『精神病鑑定例』・『精....