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謝
「謝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
謝の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「第四の夫から」より 著者:芥川竜之介
かし鼻を削ぎ落した後《のち》、血止めの薬をつけてやった行商人や僕などには泣いて感
謝したことも事実である。
賢明なる君はその後《ご》のこともおのずから推察出来る....
「文放古」より 著者:芥川竜之介
が見えるんでしょう。そのまた塔の霞の中に九輪《くりん》だけ光らせているところは与
謝野晶子《よさのあきこ》でも歌いそうなのよ。それを山本って人の遊びに来た時に『山....
「冬」より 著者:芥川竜之介
頂けば、……」
「いや、勿論そう言っているんです。御厚意は重々《じゅうじゅう》感
謝しますけれども、判事の感情を害すると、反《かえ》って御厚意に背《そむ》きますか....
「湖南の扇」より 著者:芥川竜之介
て来た僕には決して珍しい見ものではなかった。けれども亦格別見慣れたことを長江に感
謝したい見ものでもなかった。
僕はだんだん苛立《いらだ》たしさを感じ、もう一度....
「首が落ちた話」より 著者:芥川竜之介
での生活が、いかに醜いものに満ちていたか、それは今更云う必要はない。彼は誰にでも
謝《あやま》りたかった。そうしてまた、誰をでも赦《ゆる》したかった。
「もし私が....
「松江印象記」より 著者:芥川竜之介
最後にこの二篇の蕪雑《ぶざつ》な印象記を井川恭氏に献じて自分が同氏に負っている感
謝をわずかでも表したいと思うことを附記しておく(おわり)
(大正四年八月)....
「水の三日」より 著者:芥川竜之介
にきまっている。
通信部は、日暮れ近くなって閉じた。あのいつもの銀行員が来て月
謝を取扱う小さな窓のほうでも、上原君や岩佐君やその他の卒業生諸君が、執筆の労をと....
「或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
れから決闘にでもなるのですか?
保吉 いや、ただ夫は達雄の来た時に冷かに訪問を
謝絶《しゃぜつ》するのです。達雄は黙然《もくねん》と唇《くちびる》を噛んだまま、....
「西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
い》いでしょう。」
本間さんは向うの態度や口ぶりから推して、どうもこの忠告も感
謝して然る可きものか、どうか判然しないような気がしたから、白葡萄酒を嘗《な》め嘗....
「三右衛門の罪」より 著者:芥川竜之介
れた言葉は「なぜ」に対する答ではない。意外にも甚だ悄然《しょうぜん》とした、罪を
謝する言葉である。
「あたら御役《おやく》に立つ侍を一人、刀の錆《さび》に致した....
「少年」より 著者:芥川竜之介
少しでも保吉の教育に力を添《そ》えたいと思ったのであろう。彼もつうやの親切には感
謝したいと思っている。が、彼女もこの言葉の意味をもっとほんとうに知っていたとすれ....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
た。書生は始めて益軒を知り、この一代の大儒の前に忸怩《じくじ》として先刻の無礼を
謝した。――こう云う逸事を学んだのである。
当時のわたしはこの逸事の中に謙譲の....
「滝田哲太郎氏」より 著者:芥川竜之介
つの間にかざっと百ばかりの短篇小説を書いてしまった。これは僕の滝田君に何よりも感
謝したいと思うことである。 僕は又中央公論社から原稿料を前借する為に時々滝田君....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
つる者ではござらぬ」巡査の証言にかの人も車夫も手持不沙汰なれば予は厚くその注意を
謝し、今は我輩も帰るべしと巡査にも一揖して月と水とに別れたり。この夜の清風明月、....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
る。 一年してから、リボーの店で製本の徒弟になった。徒弟になるには、いくらかの
謝礼を出すのが習慣になっていた。が、今まで忠実に働いたからというので、これは免除....