謝意[語句情報] »
謝意
「謝意〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
謝意の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「猟奇の街」より 著者:佐左木俊郎
んとにわたしのような者でいいんでしたら?」 彼女は謙遜《けんそん》の気持ちに、
謝意をさえ含めて答えた。監督の、乳母を職業としている者にでも対するような挨拶《あ....
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
家へ帰り着くまで、有難いの、命の親だと私を拝まぬ許りで有ったのに、短銃を以てその
謝意を表するのですか」穴川は余の顔を打ちながめて、「エ、エ、貴方ですか、大場医学....
「三人の双生児」より 著者:海野十三
い。真一の屍体が火葬炉の中で灰になってくれさえすればそれで万事治まる。妾は女史に
謝意を表して早速その金田医師を呼んでくるように頼んだ。女史は別人のように快く引受....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
うやうやしくそれを受け、五つ所紋のついた藍色な礼服の一つを頭の上に高くあげて深く
謝意を表した。それから一同別室へ導かれ、将軍の命で昼飯を下し置かれるとの挨拶があ....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
な材料、話柄、指導等を賜わった諸氏は一々列挙に暇がない位である。更めて紙上を以て
謝意を表する。 梅津只圓翁銅像除幕式 (福岡日日新聞抜萃) 福岡黒田....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
構の挨拶の常套《じょうとう》の讃辞まで呈して飲んで終った。そして茶事が終ったから
謝意を叮嚀《ていねい》に致して、其席を辞した。氏郷の家来達も随《したが》って去っ....
「地球要塞」より 著者:海野十三
のと想像し得らるるなり。黒馬博士の殊勲に対し、余鬼塚元帥は、深甚《しんじん》なる
謝意《しゃい》と敬意とを捧ぐるものなり」 「ああ、そうだったか。あのX大使という....
「鵞鳥」より 著者:幸田露伴
広くしました。」 と心からしみじみ礼を云って頭を畳へすりつけた。中村も悦ばしげに
謝意を受けた。 「ところで若崎さん、御前細工というものは、こういう難儀なものなの....
「虫喰い算大会」より 著者:海野十三
で御存じならば御恵投を煩わしたい。最後に本書は次ぎの各書を参考としたことを記し、
謝意と敬意とを表する。 F.C.Boon,“Puzzle Papers in A....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
んをはじめ、編輯員の川上洋典、緒方秀雄両君のたびたびの往来を煩わした。ここに厚く
謝意を表す。 昭和二十二年九月、鎌倉にて 有明しるす。....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
合わないという理由によって、合意の上で離婚届をだした。それに先立って、華子夫人が
謝意を表して悔い改めはしないかと試してみたが、そうでないことが分ったので、相談の....
「食べもの」より 著者:佐藤垢石
で買うというわけでもありませんね」 「なるほど」 「つまり、農家の親切に対し金で
謝意を表するのですから普通の取引のようには行きません。ですから、家へ帰って計算し....
「『少年科学探偵』序」より 著者:小酒井不木
画を書いて下さって、本書にも美しい筆をふるってくださった森田ひさし画伯に、深甚の
謝意を表します。 大正十五年十二月 (『少年科学探偵』文苑閣、一九二六年一二月、所収)....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
従来不明としてさし措いた中尾の研究上、一道の光明を与えるものとして森口君の報告に
謝意を表するに止めておく。 ついでながら、森口君の頒暦師中尾氏等は由緒正しい旧....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
太后も西巡していて恵妃(同治帝の妃)のみが国璽を守っていたが、柴大人に使を派して
謝意を述べ、大人の指示によって宮中の善後措置を講じた』 という意味の談がある。 ....