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「謝肉祭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

謝肉祭の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
母子叙情」より 著者:岡本かの子
かけながらいった。 「ほんとに誰でも同じ人間ね。さあみんなと遊ぼう」 この夜は謝肉祭の前夜なので、一層込んでいた。人々に見られながらテーブルの間の通路を、母子....
ウィリアム・ウィルスン」より 著者:佐々木直次郎
扱いにされまいという断固とした決心を固めたのであった。 ローマで、一八――年の謝肉祭のあいだ、私はナポリの公爵ディ・ブロリオの邸宅における仮面舞踏会に出席した....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
会できちがいの大群が露西亜バレイを踊ってるほどにも奔流的な光景を呈するのが、馬の謝肉祭――いぎりすの、NO! この世界のダアビイだ。 DERBY! なんとその....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
ルキスタンの花崗岩帯で発見された珍らしい変種と称して町かどで売っています。おもに謝肉祭の花合戦に恋人同志が投げ合うのですが、首と手足の太い英吉利女なんかがそのま....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
を持ち寄って、この一冬のモリッツに雪の舞踏を踊りぬく――それは、夜を日に次ぐ白い謝肉祭なのだ。 もちろんそこには、一年じゅうの給料を貯金したので着物を買って来....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
書《そうしょ》物を作っています。たやすいピアノの曲を出すのです。で、シューマンの謝肉祭を簡単にして、四手や六手や八手に直すことを、あなたにしてもらえましょうか。....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
がたかった。 そして、公衆の悪口にあふれ出る機会を与える時期が来かかっていた。謝肉祭《カルニヴァル》が近まりつつあった。 この町では、謝肉祭は、この物語の起....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ってきていた、火薬の樽《たる》一個、硫酸の壜《びん》のはいってる籠《かご》一つ、謝肉祭用の炬火《たいまつ》二、三本、「国王祝名祭の残り物」たる灯明皿《とうみょう....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
るに、われわれはただ正確を期するためにこの一事を言うのであるが、十六日はちょうど謝肉祭末日の火曜日だった。それで人々はいろいろ躊躇《ちゅうちょ》したり気にかけた....
死刑囚最後の日」より 著者:豊島与志雄
実であるから持ち出してみよう。今これを書いている日からわずか十日前のことである。謝肉祭最終日の三月五日のことである。サン・ポルで、ルイ・カミュという放火犯人の死....
家なき子」より 著者:楠山正雄
晩は塩をつけたじゃがいものごちそうであった。 雌牛を売ってから四、五日すると、謝肉祭が来た。一年まえのこの日には、バルブレンのおっかあが、わたしにどら焼きと揚....
家なき子」より 著者:楠山正雄
ごの揚げ物をこしらえて、三人で食べる。けれどバルブレンにはやらない。ちょうどあの謝肉祭の日にあの男が帰って来て、わたしたちのフライなべを引っくり返して、自分のね....
だいこん」より 著者:久生十蘭
ドさんが入っていなかったことはただの一度もなかった。三十八年の春はみなでニースの謝肉祭《カルナヴァル》へ出かけ、花合戦の日まで長期の連続興行《ベルマナント》をや....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
しても珍重するから」と書いてやった。また自分の属する教会の長老には寺院のお祭りや謝肉祭の光景、コロシウムの廃跡等をくわしく書きおくり、若い友人にはフランス語の学....
ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
と見れば、これもまた髪を梳《くしけず》り、丹念に爪を磨き、キャロン会社製造の「|謝肉祭の夜《ニュイ・ド・ノエル》」という香水をさえ下着に振り撒《ま》いたのは、そ....