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謫
「謫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
謫の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「奇遇」より 著者:芥川竜之介
感じた事はない。」
「有美《ゆうび》閨房秀《けいぼうのしゅう》 天人《てんじん》
謫降来《たくこうしきたる》かね。」
趙生《ちょうせい》は微笑しながら、さっき王....
「富士」より 著者:岡本かの子
て来た、秋鳥も瀬の面《も》に浮ぶようになった。筑波山の夕紫はあかあかとした落日に
謫落《たくらく》の紅を増して来た。稲の花の匂いがする。 「山近し、山近し」 山....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ェア（〔Eubo:a〕）のカルキス（Chalkis）に逃れることを得て、そこに流
謫の余生を送り六三歳で死んだ（紀元前三二二年）。神々の存在を否認したディアゴラス....
「運命」より 著者:幸田露伴
戮せられて、門生等まで、方氏の族として罪なわれ、坐死する者およそ八百七十三人、遠
謫配流さるゝもの数う可からず。孝孺は終に聚宝門外に磔殺せられぬ。孝孺｜慨然、絶命....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
皇九十六代｜後醍醐天皇、北條九代の執権相摸守高時の為めに、元弘二年三月｜隠岐国へ
謫せられ給いし時、美作の国久米の皿山にて御製がありました「聞き置きし久米の皿山越....
「賭博の負債」より 著者:田中貢太郎
「いかん、俺は一度、漢朝の権臣の生命を延ばそうとおもって、奏請したために、ここへ
謫居の身となっておる、帰れ」 張はここぞと思って一生懸命になって頼んでいると、....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
うのであると。 火箭 乾隆六年、嘉興の知府を勤める楊景震が罪をえて軍台に
謫戍の身となった。彼は古北の城楼に登ると、楼上に一つのあかがねの匣があって、厳重....
「伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
で行く。……あわれ、呪われたる仙禽よ。卿は熱帯の鬱林に放たれずして、山地の碧潭に
謫されたのである。……トこの奇異なる珍客を迎うるか、不可思議の獲ものに競うか、静....
「連環記」より 著者:幸田露伴
事としたと史にはある。さすれば謂は早くより因果の説を信じていたればこそ、後年｜貶
謫されるに至って愈々深く之を信じたので、或は早く寂照に点化されたのかも知れない。....
「学生と先哲」より 著者:倉田百三
名を善日麿とよんだ。 彼の父母は元は由緒ある武士だったのが、北条氏のため房州に
謫せられ、落魄して漁民となったのだといわれているが、彼自身は「片海の石中の賤民が....
「岷山の隠士」より 著者:国枝史郎
の産を」 「李広の後裔だということだね」 「涼武昭王※の末だよ」 ――青蓮居士
謫仙人、李太白の素性なるものは、はっきり解っていないらしい。 金持が死ぬと相続....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
重ぜられ候ゆゑ、名誉より説くべきに候はんか。小生なども我は有用の人物なり、然るに
謫せられ居るを苦にせず屈せぬは、忠義なる菅公が君を怨まぬと同じく、名誉なりと思は....
「道鏡皇胤論について」より 著者:喜田貞吉
りは高官である。のみならず彼は道鏡の死後直ちに大隅守に栄転している。これが何の貶
謫であろう。何の左遷であろう。ここにこの問題に関する事実の真相を明らかにすべき秘....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
ないほど、鈍感ではなかった。偉大なる伯爵は、自分で自分に押しつけた名目不分明な流
謫生活を、ロンドン郊外に送るともなく送りながら、いつの心も怖れと、望みと、打算で....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
の感あり。食堂に電扇を動かすことを始む。午後、汽船に際会す。当日、ナポレオン翁遠
謫の地たるセントヘレナ島と、南アフリカ大陸との中間を航過す。同島は面積四十七方マ....