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謫居
「謫居〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
謫居の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「賭博の負債」より 著者:田中貢太郎
「いかん、俺は一度、漢朝の権臣の生命を延ばそうとおもって、奏請したために、ここへ
謫居の身となっておる、帰れ」 張はここぞと思って一生懸命になって頼んでいると、....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
して、遂にこれを放免することとなった。夫人は出獄すると直ぐ夫の後を追うてパリーの
謫居《たくきょ》に赴き、再び窮乏艱苦の間に夫を慰めて、その著書の完成を奨励したの....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
ダムはヒンドスタンに、エヴァはジッダに、蛇はイスパハンに、エブリスはシムナーンに
謫居《たっきょ》した。上帝蛇を悪《にく》むの余りその四脚を去り、永《とこし》えに....
「源氏物語」より 著者:紫式部
平《ゆきひら》が歌った波の音が、夜はことに高く響いてきて、堪えがたく寂しいものは
謫居《たっきょ》の秋であった。居間に近く宿直《とのい》している少数の者も皆眠って....