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謬説
「謬説〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
謬説の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
尾を掬い上げるような語気とともに、熊城は一枚の紙片を突き出した。
「これで、君の
謬説が粉砕されてしまうんだ。なにも苦しんでまで、そんな架空なものを作り上げる必要....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
の一種にほかならじ、後世赤毛織りが外国より入って何で染めたか分らず、猩々の血てふ
謬説《びゅうせつ》行われ、それより転じて赤毛で酒好きのオラン・ウータンを専ら猩々....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
の際、フォン・エッセン艇長の最期を明らかにして、坊間流布されておりますところの、
謬説を打破したいと考えます。 私ども四人が当時乗り込んでおりました貨物船室戸丸....
「夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
きたいのです。貴女にしても、ただ智凡尼の推測から解放されたと云うだけで、つまり、
謬説から遁れたと云う事は、正しい推定から影を消したと云う事にはなりませんからね。....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
く影をひそめ、そして平等主義の擁護者の意見は、死滅してもはや耳にすることの出来ぬ
謬説の中に数えられることになるらしい。しかし、世界が今後幾千年か継続するものとす....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
から馬鈴薯の草状は少しもジャガタライモの形状とは一致していない。世人は上の蘭山の
謬説に惑わされてほとんど皆が盲となっているのはまことに笑止千万なことで、そのおめ....
「青春の息の痕」より 著者:倉田百三
らキリスト教としての特殊の宗教は亡びます。キリスト教としての徹底した態度は聖書無
謬説のほかはないと私は思います。そしてじっさい真のキリスト信者は、かかる態度の信....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
り。 と弁じている。これはもちろんこの地がもと唱門部落であったことを忘れた後の
謬説である。同書にある人の説を引きて、 。 とあるのが、かえって真相を得た説で....