謹啓[語句情報] »
謹啓
「謹啓〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
謹啓の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「風の便り」より 著者:太宰治
旅行でもしてみたら、どうですか。不一。 二十五日井原退蔵 木戸一郎様
謹啓。 御手紙を、繰り返し拝読いたしました。すぐにはお礼状も書けず、この三日間....
「虚構の春」より 著者:太宰治
説かいてみないか。君には、まだ無理かな? 東京日日新聞社政治部、小泉邦録。」 「
謹啓。一面識ナキ小生ヨリノ失礼ナル手紙御読了|被下度《くだされたく》候《そうろう....
「ロマネスク」より 著者:太宰治
てやった。親元へ送金を願う手紙を最も得意としていた。例えばこんな工合いであった。
謹啓、よもの景色云々と書きだして、御尊父様には御変りもこれなく候《そうろう》や、....
「パンドラの匣」より 著者:太宰治
。但し、顔を赤くして言った。以上。 十月二十九日 竹さん 1
謹啓。きょうは、かなしいお知らせを致します。もっとも、かなしいといっても、恋しい....
「未来の天才」より 著者:豊島与志雄
に――全く念のために、伯父の手紙をもう一度読んでみた。幾度読んでも同じだった。「
謹啓益々御多祥……」云々という例のきまり文句が真先に出て来たが、「平素充分の事も....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
きくやられるものなんだね。 安吾巷談を受売りして千円の罰金をとられた話
謹啓、本当はこの手紙は坂口さんに読んで戴き度いと思って書いたのですが、生憎、坂口....
「仙人掌の花」より 著者:山本禾太郎
はがきは夫に宛てたもので、差出人は加賀片山津温泉場宝来旅館、裏をかえしてみると、
謹啓、御滞在中は万事不行届の段幾重にも御詫申上候、久しき御病気も御本復|被遊私方....