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謹製
「謹製〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
謹製の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
わず顫えたものだ」 「何んと書かれてございましたな」 「月の光に黒々と、冒頭に『
謹製』と書かれてあった」 「
謹製? ははあ、
謹製とな? ――それから何んとありま....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
興味を持って改進党に加盟したこともあり、民間に下ってからは植松家伝の処方によって
謹製する薬を郷里より取り寄せ、その取次販売の路をひろげることを思い立ち、一時は東....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
賀野自慢のものであった。 「さあ、鞄をここへ載せて……そしていよいよ赤見沢博士|
謹製《きんせい》の摩訶《まか》不思議なる逸品《いっぴん》の拝観と行こうか」 目....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
屋号であったか判然しない。商牌及び袋には浅草御門内馬喰町四丁目淡島伊賀掾菅原秀慶
謹製とあった。これが名物淡島軽焼屋のそもそもであった。 軽焼という名は今では殆....
「私の仕事 松篁の仕事」より 著者:上村松園
二十年来の画債整理と、皇后陛下よりの御用命に依り、双幅藤原時代美人数名の揮亳完成を期するために、今度は是非に
謹製致したいと思いながら、遂に三年許りの歳月が過ぎて了いました。今年は是非共献上....