謹言[語句情報] »
謹言
「謹言〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
謹言の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「軍用鮫」より 著者:海野十三
年重陽の佳日、中国軍政府最高主席委員長チャンスカヤ・カイモヴィッチ・シャノフ恐惶
謹言頓首々々恭々しく曰す。こいねがわくば楊《ヤン》大先生の降魔征神の大科学力をも....
「乱世」より 著者:菊池寛
事御了解被成下大納言様御手筋を以乍恐朝廷へ御取成寛大の御汰沙|只管奉歎願誠恐誠惶
謹言 酒井孫八郎 吉村又右衛門 沢|采女 三輪権右衛門 大関五兵衛 服部|石見 ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
これに対し相当と相心得候処置に及び候事にこれあるべく候間、この段申し進じ置き候。
謹言。」 千八百六十八年二月、大坂において 日本在留 仏国全権レオン・ロセス....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
べきなり。読者、一染《いっせん》の好憎に執し給うこと勿れ。至嘱《ししょく》。著者
謹言 一 大菩薩峠《だいぼさつとうげ》は江戸を西に距《さ》....
「石狩川」より 著者:本庄陸男
仁恤《じんじゅつ》のご沙汰《さた》なされたく伏して仰ぎ望み奉り候、昧死《まいし》
謹言」
だが、遂《つい》に詮議《せんぎ》に及びがたし――であった。歎願書にこめ....
「風流仏」より 著者:幸田露伴
位置の懸隔を恨むらん、吾肩書に官爵あらば、あの田原の額に畳の跡深々と付さし、恐惶
謹言させて子爵には一目置た挨拶させ差詰聟殿と大切がられべきを、四民同等の今日とて....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
いし、咲たちが国府津へ行ってしまって、どうしてもうちのことは肩にかかるしで、恐惶
謹言的状態で、お使いはたのまれないし、厄介だし、滑稽だし。うちに、あたり前の人が....
「四十八人目」より 著者:森田草平
易く御意を得候各々様ゆえ、別して御残多く、御暇乞かたがたかくのごとく御座候、恐惶
謹言」と結んでいる。で、それを書いてしまうと、若党室井左六、加瀬村幸七の両人をそ....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
候。いかゞ相成候哉と存候。此方よりは出し置候事候。先は右一応之御礼迄申上候。匆々
謹言。 七月四日美静 小金井様参ル くれぐれ御用心専一に....
「漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
小生が好んで堕落するんじゃない。世の中が小生を強いて堕落せしむるのであるか。恐惶
謹言。 十一月十一日金 虚子先生 左千夫の手紙にいっている事は....
「武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
るなり。金沢『称名寺文書』に、 当寺祈祷事、蝦夷已静謐之間、法験之至、殊感悦候、
謹言 文保二年五月二十一日 高時(花押) 称名寺長老 とある蝦夷は、言う....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
様、拙者共ヘ委任相成候間、別紙此幕ヘ出金致シ候人々ノ名前目録モ相添、此段申進候。
謹言。 明治十二年二月三日 在東京 エー・ゼー・エス・ホールス ヘンリー・ボ....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
ど、臣が死にざまをも好み給わずという理はあらじかし。女王の流人、エセックス、恐惶
謹言」 だが、その実演は、それほどすばらしくはなかった。もしこの絶望の武士が、士....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
候らはん とく、万々にそなへて ご遺漏なからん事を みぎ御下知に依而 火急 恐惶
謹言 と、むすび「執事師直」の名のほかに、尊氏の袖判も附してあるのだ。 「……....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
も、特に大乗院門跡のみの付属であった。文明十年六月五日条に、 云云。 所也。恐々
謹言。 六月五日 宣舜 衆中沙汰衆御房 。寺門四面三大払治(大掃除の事歟)等也。....