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「譏る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

譏るの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
骨董」より 著者:幸田露伴
器を手に入れて、幾時間を楽んで死んでしまった。一時間が何千円に当った訳だ、なぞと譏る者があるが、それは譏る方がケチな根性で、一生理屈地獄でノタウチ廻るよりほかの....
小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
世辞よきが用いられるようになれば、幼き駒子も必ずしも姉を忌むにはあらざれど、姉を譏るが継母の気に入るを覚えてより、ついには告げ口の癖をなして、姥の幾に顔しかめさ....
風流仏」より 著者:幸田露伴
たぬ由を認め、跡は野となれ山路にかゝりてテク/\歩行。さても変物、此男木作りかと譏る者は肉団奴才、御釈迦様が女房|捨て山籠せられしは、耆婆も匕を投た癩病、接吻の....
源氏物語」より 著者:紫式部
住ませてある令嬢をどうすればよいか、よけいなことをして引き取ったあとで、また人が譏るからといって家へ送り帰すのも軽率な気のすることであるが、娘らしくさせておいて....
源氏物語」より 著者:紫式部
から」 と取り次ぎに言わせて、返事を出さなかったのを、あまりに苦々しい態度だと譏る女たちもあった。 喪の期が過ぎて除服をするにつけても、片時も父君のあとには....
源氏物語」より 著者:紫式部
思っている人たちであるから、宮のお気のつかないことと、気のよくつく薫とを比較して譏るようなことを言う乳母などもあった。童女の中には見苦しくなった姿で混じっていた....
源氏物語」より 著者:紫式部
るさいほどにするものであったから、大家の夫人の葬儀とも思われぬ貧弱な式であったと譏る人があったり、また側室であった人の場合はこんなふうにして済まされるのが京の風....
五重塔」より 著者:幸田露伴
人どもが軽う見て、眼の前ではわが指揮に従い働くようなれど、蔭では勝手に怠惰るやら譏るやらさんざんに茶にしていて、表面こそ粧え誰一人真実仕事をよくしょうという意気....