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譜第
「譜第〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
譜第の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「阿部一族」より 著者:森鴎外
したがっている。数馬は千百五十石で鉄砲組三十|挺《ちょう》の頭《かしら》である。
譜第《ふだい》の乙名《おとな》島徳右衛門が供をする。添島、野村は当時百石のもので....
「小田原陣」より 著者:菊池寛
馬介は父子を訴えし憎き奴なれば殺せと云ったのだと怒ると、如水曰く「新六は父と共に
譜第の主人に背きしものなれば武道に背き、忠孝ともになきものなり。左馬介は、父には....
「死者の書」より 著者:折口信夫
迸り出た。 年の増した方の資人が、切実な胸を告白するように言った。 私どもは、御
譜第では御座りません。でも、大伴と言うお名は、御門御垣と、関係深い称えだ、と承っ....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
が次第に退いて行った。家のまわりの植物は萩が先ず衰えて、今では僅かに一叢二叢が、
譜第の家の子のような顔をして培われている。黄なる山菊は残そうと思ったが、去年など....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
も、幕府直参の武士は「御家人」と呼ばれて、これは立派な士族であるが、一方百姓にも
譜第の家人があって、それは「下人」として賤しまれ、今に下人筋等と云って、社交上に....