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警句
「警句〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
警句の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
ていたとすれば、世界の歴史はその為に一変していたかも知れないとは名高いパスカルの
警句である。しかし恋人と云うものは滅多に実相を見るものではない。いや、我我の自己....
「本州横断 癇癪徒歩旅行」より 著者:押川春浪
公《おまわりさん》なら、俺《わし》が頭の手拭も査公《おまわりさん》だんべえ」と、
警句一番、これにはヘトヘトの一行も失笑《ふきだ》さずにはおられなかった。 元来....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
だもの、生理の講義も聞かせりゃ、媒酌もしようじゃあないか。」 とこの人にして大
警句。早瀬は恐入った体で、 「成程、」 「勿論人を見てするこッた、いくら媒酌人を....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
ち満ちている。その物語には必ずその持ち前の楽しみもあり教訓もあろう。逸話、寓言、
警句も豊かにあろう。生きていたことがないから死んだこともないあの愉快な皇帝と、求....
「渾沌未分」より 著者:岡本かの子
刺家の性分で、父親はそれが娘だとぐっと癪に触った。しばらく黙っていたが、跳ね返す
警句を思いつく気力もなく、 「兄弟分でもなんでもない、全く一つのものだ」 と低....
「食魔」より 著者:岡本かの子
るような笑い方をしていた。夫人も微笑したが、声音は生真面目だった。「わたくしも、
警句でなく、ほんとにそう思いますわ。立派な芸術ですわ。」 鼈四郎は図星に嵌めた....
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
気だるくさす代りに精神をしばしば不安に突き抜くほど鋭く閃かせた。人と人との言葉は
警句ばかりとなり、それも談話としてはほんの形式だけで、意味は身振りや表情でとっく....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
」
「どうして、あんな淫魔僧正どころの話じゃない」と検事は熊城を嗜めるような軽い
警句を吐いたが、かえって、それが慄然とするような結論を引き出してしまった。「事実....
「端午節」より 著者:井上紅梅
差ない」という言葉に改め、ずっとつかい続けて今日に及んでいる。 彼はこの平凡な
警句を発見してから少からざる新しき感慨を引起したが、同時にまた幾多の新しき慰安を....
「雑文的雑文」より 著者:伊丹万作
いまどきの青年紳士諸君が一日三回、ないし二日に一回の割合をもつて好んで使用される
警句の一つであるが、多くの
警句がそうであるようにこの
警句もまたほぼ五十パーセント....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
いか。さぞ差配様がお考えなすったろう、ああ、むずかしい考えものだね。」 思わず
警句一番した、女房も余りの話、つい釣り込まれてふき出したが、飜って案ずるに笑事で....
「斎藤緑雨」より 著者:内田魯庵
つ黙して人の饒舌を聞き、時々低い沈着いた透徹るような声でプツリと止めを刺すような
警句を吐いてはニヤリと笑った。 緑雨の随筆、例えば『おぼえ帳』というようなもの....
「大切な雰囲気」より 著者:石井柏亭
かったのであろうか。五年には相当の分量を書いて居る。 小出の随筆にはユーモアと
警句とが頻出する。例えば大久保作次郎君の印象を書いた短文のなかに、「君子は危きに....
「噴水物語」より 著者:岡本かの子
説明を聴いた。ロジャー氏は齢のせいか少しとぼとぼする気魄を無理に緊張させるように
警句を使ったり、誇張した譬えを持って来たりして、私に新噴水の力学上の関係や構造の....
「宝永噴火」より 著者:岡本かの子
ら、いわゆる悟りの為になることや修業者の策励になることが、抜萃してある仏教の金言
警句集とでもいったような性質の書物である。 いま慧鶴青年は、それを読んで行って....