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警視
「警視〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
警視の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「路上」より 著者:芥川竜之介
―それから西洋の画の写真版とを陳列しようかと思っているんです。ただ、そうなると、
警視庁がまた裸体画は撤回《てっかい》しろなぞとやかましい事を云いそうでしてね。」....
「去年」より 著者:伊藤左千夫
うに聞こえた。僕は慰めようもなく、ただおおいに放胆なことをいうて主人を励ました。
警視庁の獣医も来て評価人も規定どおり三人そろうたから、さっそくということで評価に....
「柿色の紙風船」より 著者:海野十三
らずもその中に年齢四十二三歳と推定される男の素裸の怪屍体を発見した。警報をうけて
警視庁の大江山捜査課長以下は、鑑識課員を伴って現場に急行した。現場には同人のもの....
「海底大陸」より 著者:海野十三
かった。 駆逐艦六隻も、つづいて現場めがけて急行した。その一隻には、とくに英国
警視庁の有名なる探偵スミス警部も乗っていた。 スミス警部は、出発にさきだって、....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
事件|引継簿《ひきつぎぼ》 或る冬の朝のことであった。 重い鉄材とセメントのブロックである
警視庁の建物は、昨夜来の寒波《かんぱ》のためにすっかり冷え切っていて、早登庁《は....
「奇賊は支払う」より 著者:海野十三
た。すると正午のちょっと前、警察の自動車が、一台、表についた。中から現われたのは
警視で、二人の警部補を随えていた。 「やあ。ご苦労じゃ。まだ賊は現われんかね」 ....
「江戸か東京か」より 著者:淡島寒月
、難儀の趣を訴えて、昼夜の見廻りが出来、その大取締が庄内の酒井左右衛門尉で、今の
警視総監という処なのです。このポリスが出来るまでは、江戸中は無警察のようでした。....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
三日間を、ホテルの中で、眠ってばかりいた…… ロンドン駅についてから、彼は一旦
警視庁の手に渡り、それからものものしい借用証書に署名して、やっと放免された。 ....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
まったことは、東京へむけてこのことを急報し、だれかえらい学者に来てもらうことと、
警視庁の捜査課の腕利きの捜査官にも来てもらうことであった。 さっそくこのことは....
「火星兵団」より 著者:海野十三
ラジオで放送して、世間の注意をうながした蟻田老博士のことである。
蟻田博士が、
警視庁の大江山捜査課長から大いに叱られたことは、前に言った。それは「火星兵団」に....
「火薬船」より 著者:海野十三
に、とじこめられてしまった。まったく同情に値することだった。このうえは、サイゴン
警視庁の活動をまつよりほかないが、まだむこうでは、モロ警部の遭難さえ気がつかない....
「ある男の堕落」より 著者:伊藤野枝
引されました。それは大正八年の夏のことで、労働運動の盛んに起こってきた年の夏で、
警視庁は躍起となって、この機運に乗じて運動を起こそうとする社会主義者の検挙に腐心....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
勇よりも信頼されて事実上軍務をも帯びていた。随ってこれを統率する川島の威権は我が
警視総監以上であって、粛親王を背後の力として声威隆々中外を圧する勢いであった。 ....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
志士論客は三日の間に帝都を去るべく厳命された。明治の酷吏伝の第一頁を飾るべき時の
警視総監三島|通庸は遺憾なく鉄腕を発揮して蟻の這う隙間もないまでに厳戒し、帝都の....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
”と名づけたものである。 この暴力の背後にひそむものは軍閥であり、その糸を引く
警視庁、またそれを背景とする「縦横クラブ」であった。私は事件後も縦横クラブ員につ....