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警部
「警部〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
警部の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「将軍」より 著者:芥川竜之介
。それはどこから伐《き》って来たか、生々《なまなま》しい実際の葉柳だった。そこに
警部らしい髯《ひげ》だらけの男が、年の若い巡査をいじめていた。穂積《ほづみ》中佐....
「去年」より 著者:伊藤左千夫
の荷車に、それに相当する人夫がわやわや騒いでおった。刺を通じて家にはいると、三人
警部と茶を飲んでおった主人は、目ざとく自分を認めた。僕がいうくやみの言葉などは耳....
「海底大陸」より 著者:海野十三
つづいて現場めがけて急行した。その一隻には、とくに英国警視庁の有名なる探偵スミス
警部も乗っていた。 スミス
警部は、出発にさきだって、警視総監から激励のことばを....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
トから手紙を出して、課長に渡した。それは課長の次席にいる主任の芥川《あくたがわ》
警部からのものだった。手紙の内容は、これまた愕《おどろ》きの一つだった。 「えっ....
「奇賊は支払う」より 著者:海野十三
のちょっと前、警察の自動車が、一台、表についた。中から現われたのは警視で、二人の
警部補を随えていた。 「やあ。ご苦労じゃ。まだ賊は現われんかね」 「はい。どうい....
「金属人間」より 著者:海野十三
の特別の事情に関する物件など、よくさがしてくれたまえ」 検事は、連れてきた川内
警部《かわうちけいぶ》をはじめ、部下たちにそういって捜査を再開させた。 「田口君....
「かんかん虫」より 著者:有島武郎
虫の様に立廻れば矢張り人間だと仰しゃる。己れっちらの境涯では、四辻に突っ立って、
警部が来ると手を挙げたり、娘が通ると尻を横目で睨んだりして、一日三界お目出度い顔....
「火星兵団」より 著者:海野十三
いへん興奮のありさまであった。
彼は、すぐさま自分の席にとって返すと、首脳部の
警部たちを集めて、何ごとかを命令した。すると、その首脳部の
警部たちは、共にうなず....
「火薬船」より 著者:海野十三
容貌や、身長なども、よくしらべてみたかね」 と、大兵肥満のアンドレ大佐が、係の
警部モロにいった。 「長官閣下、そのへんは、念入りによくしらべあげてあります。容....
「ある男の堕落」より 著者:伊藤野枝
しく説明していました。日本堤署では、早いので署長は出ていませんでした。居合わせた
警部は、引きずられてきた尾行の顔を見るとのぼせ上がってしまって、OやYのいうこと....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
って寂寞している。――一軒の格子戸を背後へ退った。 これは雀部多磨太といって、
警部長なにがし氏の令息で、島野とは心合の朋友である。 箱を差したように両人気は....
「活人形」より 著者:泉鏡花
ある、何、訳はありません。近い内にきっと罪人を出しましょう。と事も無げに謂う顔を
警部は見遣りて、「君、鰒でも食って死よったのかも知れんが。何も毒殺されたという証....
「透明人間」より 著者:ウェルズハーバート・ジョージ
たためた。 それには肉太の博士のいつもの字で、 『ポート・バードック署 アダイ
警部どの』――と書かれてあった。 透明人間は起きあがるやいなや、あばれはじめた....
「罪人」より 著者:アルチバシェッフミハイル・ペトローヴィチ
六時だ。さあ、時間だ。」検事はこう云って立ち上がった。 十二人の名誉職、医者、
警部がいずれも立つ。のろのろと立つのも、きさくらしく立つのもある。顔は皆蒼ざめて....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
う巨漢佐藤清吉君であった。佐藤君は相撲取りをしたことがあり、力があるので指揮者の
警部補を殴りつけて傷を負わしてしまった。そのため私はすぐ釈放されたが、佐藤君は公....