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警部補
「警部補〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
警部補の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「蠅男」より 著者:海野十三
署長の正木真之進は、そのとき丁度、鴨下ドクトル邸へ出かけていたので、留守居の
警部補が電話で署長の指揮を仰いだ結果、悪戯にしても、とにかく物騒だというので、二....
「気狂い機関車」より 著者:大阪圭吉
れた両の脚などを、時折首を傾げながら調べていたが、やがて立上ると、今しがた部下の
警部補と何か打合せを終えた内木司法主任に向って声を掛けた。 「何か御意見を承給り....
「三狂人」より 著者:大阪圭吉
赤沢脳病院に雪崩れ込んだのは、それから二十分もあとのことだった。 司法主任吉岡
警部補は、すっかり上ってしまった鳥山宇吉から一通りの事情を訊きとると、取りあえず....
「白妖」より 著者:大阪圭吉
が、誰れかいませんか?……夏山さん?……いいです、代って下さい……。 ――夏山
警部補ですか?……大月です……いや、却って失礼しました……ところで突然ですが、一....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
の振舞に少しく不安を感じた石子刑事は渡辺刑事と相談の上、遂に委細を司法主任の大島
警部補に報告した。 「ふん」 赤ら顔の大島主任は眉をひそめて、 「成程、そいつ....
「獄中記」より 著者:大杉栄
は巡査の手をふり払って、その先きに立ってすぐ眼の前の日本堤署へ飛びこんだ。当直の
警部補はいきなり巡査に命じて、僕等のあとを追って来た他の二人まで一緒に留置場へ押....
「奇賊は支払う」より 著者:海野十三
のちょっと前、警察の自動車が、一台、表についた。中から現われたのは警視で、二人の
警部補を随えていた。 「やあ。ご苦労じゃ。まだ賊は現われんかね」 「はい。どうい....
「切捨御免」より 著者:坂口安吾
まり、警視庁は総攻撃をくらっている。 警視庁にも手落ちはあった。タイホに向った
警部補が真犯人と断言したこと、特にタイホを発表したことが、いけない。これを発表し....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
そこで三人は警察へ行って、重太郎は形式上の質問をうけたが、井戸へもぐった佐々
警部補は遠山巡査の疑惑を是として、さらに調査を命じた。そこで三名は母里邸へ行った....
「地虫」より 著者:小栗虫太郎
人の間には息詰るような沈黙が流れていった。 すると、背後に跫音がして、ひとりの
警部補がヌウっと顔を突き出した。 「君、どこかに首なしが、上がったと云うじゃない....
「墓が呼んでいる」より 著者:橘外男
長刑事の木下昭造氏、刑事佐藤捷平、刑事山田金次氏たちのほか巡査二人……木下部長は
警部補に昇進して愛野警察の捜査主任に転出し、佐藤刑事は県下|矢筈町に出張中、山田....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
は自動車でやって来た。そして安治川の死体を自動車に乗せて、自宅に運びたいと立会の
警部補に許可を乞うた。 立会の
警部補は、どういうわけか、それを許さない。 「検....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
う巨漢佐藤清吉君であった。佐藤君は相撲取りをしたことがあり、力があるので指揮者の
警部補を殴りつけて傷を負わしてしまった。そのため私はすぐ釈放されたが、佐藤君は公....
「三稜鏡」より 著者:佐左木俊郎
るから……」 「何もかもわかっているのなら、さあ、自白して貰おう」 司法主任の
警部補は老人の顔を見上げながら厳粛に促した。 「何もかも申し上げます」 司法主....
「予謀殺人」より 著者:妹尾アキ夫
、まもなく灯影を木の幹に映しながら接近してきた。それは先刻のハンフォードと警部と
警部補の三人で、三人とも自転車だった。彼らが到着すると同時に、ひずめを轟かして、....