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「議論家〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

議論家の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
明暗」より 著者:夏目漱石
ゃい、実力で相撲《すもう》を取りますから」と云いたくなった彼女は、どうしたらこの議論家を裸にする事ができるだろうと思案した。 やがてお延の胸に分別《ふんべつ》....
耽溺」より 著者:岩野泡鳴
才気当るべからざる婦人もいる。いずれも皆外国または内国の有名、無名の学者、詩人、議論家、創作家などである。そのいろんな人々が、また、その言うところ、論ずるところ....
浮雲」より 著者:二葉亭四迷
が、勿論《もちろん》秋毫《すこし》も可笑《おか》しそうでは無かッた。シカシ少年の議論家は称讃《しょうさん》されたのかと思ッたと見えて、 「お勢ッ子で沢山だ、婦人....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
せん、あの人を学者とお思いなさるか知れないが、あの人は本当の学者ではありません、議論家のようで、理窟屋の部類を出ない人なんですからね、まして本当の神道家でありよ....
帰途」より 著者:水野葉舟
イムバネスは急に気負い立ったように、大きい声を出して話をつづけた。その話は田舎の議論家らしくついに議会のことの上に行き、政治上のことにまで及んだ。判事さんは始終....
私は誰?」より 著者:坂口安吾
河上で、私もいつからか、文学者とはそういうものかと考えた。小林秀雄が一番うるさい議論家で、次に河上、中島となると好々爺、好々青年か、牧野信一だけは議論はだめで、....
回想録」より 著者:高村光太郎
少しガツガツした仕事振りで、品がない。岡倉さんの妹を細君にしていて、非常に強硬な議論家で学校では皆に随分煙たがられていた。私も美術学校の時、何年級かで山田先生の....