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護
「護〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
護の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
とうとう玄関だけになってしまう。その硝子戸《ガラスど》を押しあけて外へ出て来る看
護婦《かんごふ》が一人。看
護婦は玄関に佇《たたず》んだまま、何か遠いものを眺めて....
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
紡績会社破壊の図、第三師団兵士|屍体発掘《したいはっくつ》の図、愛知病院負傷者救
護の図――そう云う凄惨な画は次から次と、あの呪わしい当時の記憶の中へ私を引きこん....
「一夕話」より 著者:芥川竜之介
「何しろこの頃《ごろ》は油断がならない。和田《わだ》さえ芸者を知っているんだから。」
藤井《ふじい》と云う弁
護士は、老酒《ラオチュ》の盃《さかずき》を干《ほ》してから、大仰《おおぎょう》に....
「影」より 著者:芥川竜之介
」
女は咄嗟《とっさ》に指環を抜くと、ビルと一しょに彼の前へ投げた。
「これは
護身用の指環なのよ。」
カッフェの外《そと》のアスファルトには、涼しい夏の夜風....
「河童」より 著者:芥川竜之介
とです。
僕は一週間ばかりたった後、この国の法律の定めるところにより、「特別保
護住民」としてチャックの隣に住むことになりました。僕の家《うち》は小さい割にいか....
「彼」より 著者:芥川竜之介
くとし》の旧正月だった。何《なん》でも後《のち》に聞いた話によれば病院の医者や看
護婦たちは旧正月を祝《いわ》うために夜更《よふ》けまで歌留多《かるた》会をつづけ....
「首が落ちた話」より 著者:芥川竜之介
浅ましくなった。が、今度はもう間に合わない。前には正気を失っている所を、日本の看
護卒が見つけて介抱してやった。今は喧嘩の相手が、そこをつけこんで打《ぶ》ったり蹴....
「おぎん」より 著者:芥川竜之介
給うおん主《あるじ》」も、その頃は一層この国の宗徒《しゅうと》に、あらたかな御加
護《おんかご》を加えられたらしい。長崎《ながさき》あたりの村々には、時々日の暮の....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
うのう》を頭に載せたまま、あちら向きにじっと横になっていた。そのまた枕もとには看
護婦が一人、膝の上にひろげた病床日誌へ近眼の顔をすりつけるように、せっせと万年筆....
「おしの」より 著者:芥川竜之介
ません。その上はただ清水寺《きよみずでら》の観世音菩薩《かんぜおんぼさつ》の御冥
護《ごみょうご》にお縋《すが》り申すばかりでございます。」
観世音菩薩! この....
「或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
しも達雄には幸福だったのです。達雄はこの間の震災以来、巡査になっているのですよ。
護憲運動《ごけんうんどう》のあった時などは善良なる東京市民のために袋叩《ふくろだ....
「墓」より 著者:秋田滋
せてしまい、両手を縛りあげて、その男を交番へ引ッ立てて行った。 その男は町の弁
護士で、まだ年も若く、名をクールバタイユと云って、金もたんまり持っていて、なかな....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
ていたところでは、彼らは用心していつでも帆をちぢめ、航海者の守り、聖ニコラスに加
護をねがいながら、横断したものだ。そこの東側の岸にくいこんでいる広い入江の奥に、....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
彼は高等法院長として、清廉な法官として世を去った。非の打ちどころのないその生涯は、フランス中の裁判所の評判になった。弁
護士、若い法律顧問、判事たちも、二つの凹んだ眼が光っている彼の痩せた顔に、大きな....
「三人の百姓」より 著者:秋田雨雀
でした。 朝太郎が四歳になった秋の初めに、城下から代官様が大勢の家来に空駕籠を
護らせて、この淋しい村へやって来ました。村の人たちは胆をつぶして行列を見ていまし....