護国寺[語句情報] »
護国寺
「護国寺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
護国寺の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「年末の一日」より 著者:芥川竜之介
師走《しわす》の心もちのよみ返るのを感じた。
僕等は少時《しばらく》待った後、
護国寺《ごこくじ》前行の電車に乗った。電車は割り合いにこまなかった。K君は外套《....
「三四郎」より 著者:夏目漱石
道灌山《どうかんやま》だの、染井《そめい》の墓地だの、巣鴨《すがも》の監獄だの、
護国寺《ごこくじ》だの、――三四郎は新井《あらい》の薬師《やくし》までも行った。....
「夢十夜」より 著者:夏目漱石
けられている間、天探女は自分の敵《かたき》である。 第六夜 運慶《うんけい》が
護国寺《ごこくじ》の山門で仁王《におう》を刻んでいると云う評判だから、散歩ながら....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
。だが親父やおふくろが承知するかな」 「夜学に行くことにして出ます」 長三郎は
護国寺門前まで漢籍の夜学に通うのであるから、両親の手前はその夜学にゆくことにして....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
いから、爆発してもその爆風は土壌の圧縮によって相当のクッションになるらしい。 ◯
護国寺裏の町に爆弾が落ちて、壕内に入れておいた二歳と五歳の幼児が圧死し、母親は見....
「死までを語る」より 著者:直木三十五
。 これだけならいいが、大震災の時に、私の情婦を、巣鴨へ訪ねて行って、帰り途、
護国寺の前へくると、自警団につかまってしまった。 「お前、朝鮮人だろう」 と、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
くりたて》の間、本所|回向院《えこういん》、谷中《やなか》天王寺、音羽《おとは》
護国寺、三田《みた》功運寺、渋谷渋谷寺の五ヶ寺に於て炊出《たきだ》しを命ぜられ普....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
。 そこで、ガラリと砕けて、お互いの打明け話になってみると、この敏外は、叔父が
護国寺の僧で、それを縁故に仏道に入り、無理に坊主にさせられて今日に及んだというこ....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
、幸三は久世山から大塚へ帰る途中、佐分利母子は雑司ヶ谷へ帰る途中でございました。
護国寺界隈には業病人が集っておりますから、この見込みも捨てるわけにはいきませんが....
「白い小犬を抱いた女」より 著者:田中貢太郎
某夜、某運転手が
護国寺の墓地を通っていると、白い小犬を抱いた女が来て車を停めた。そこで運転手は女....
「巷説享保図絵」より 著者:林不忘
に、飛び出すような笑いを笑って、ぶらぶら歩いた。
青柳町《あおやぎちょう》から
護国寺《ごこくじ》の前を通って、田んぼのあいだを行くと、そこらはもう雑司ヶ谷であ....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
ト向うが勲三等ぐらいな立派な冠木門。左がその黒塀で、右がその生垣。ずッと続いて
護国寺の通りへ、折廻した大構の地続で。 こっち側は、その生垣と向い合った、しも....
「日和下駄」より 著者:永井荷風
うじ》は宇治《うじ》の柴舟《しばぶね》のしばし目を流すべき島山《しまやま》もなく
護国寺《ごこくじ》は吉野《よしの》に似て一目《ひとめ》千本の雪の曙《あけぼの》思....
「ある日の午後」より 著者:小川未明
の泣く声がした。ある日の正午頃男が来て大きな声で話をしていた。男は帰る時に、 『
護国寺の方に出るには、どう行きます……』と言って女に道を聞いていた。 『そんなら....
「早稲田神楽坂」より 著者:加能作次郎
せる家がないんだ。』 『ここへ電車が敷けるのか?』 『そんな話なんだがね、音羽の
護国寺前から江戸川を渡って真直に矢来の交番下まで来る電車が更に榎町から弁天町を抜....