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護岸
「護岸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
護岸の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ある心の風景」より 著者:梶井基次郎
茂|磧《かわら》へ下りて行った。磧に面した家々が、そこに午後の日蔭を作っていた。
護岸工事に使う小石が積んであった。それは秋日の下で一種の強い匂いをたてていた。荒....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
白に関する甲州だよりは此様な事を報じた。笛吹川未曾有の出水で桃林橋が落ちた。防水
護岸の為|一村の男総出で堤防に群がって居ると、川向うの堤に白いものゝ影が見えた。....
「映画雑感(Ⅰ)」より 著者:寺田寅彦
ク近くの裏町の門々にたたずむ無気味な浮浪人らの前をいばって通り抜けて川岸へくると
護岸に突っ立ったシルクハットのだぶだぶルンペンが下手な掛け図を棒でたたきながら ....
「百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
くなってしまった、丁度田圃が碁盤の目の様に整理されてしまい、水道がコンクリートの
護岸で板張の様な水底に均《な》らされてしまい、蜿蜒《えんえん》と連なった雑木林が....
「鬼」より 著者:吉川英治
年目の春頃には、その大溜池が、何ヵ所となく竣工した。そこの竣工はまた、堤防工事、
護岸工事、すべての仕事のほうに基調を与えて、彼はふたたび藩侯へ、延期の願いを出す....