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「護持院〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

護持院の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
な》をつけられている時の将軍|綱吉《つなよし》の逆上は愈々その極点に達し、妖僧|護持院隆光《ごうじいんりゅうこう》の言語道断な献言によって発令された、ご存じのあ....
護持院原の敵討」より 著者:森鴎外
く袱紗に包んで持って出た。 文吉は敵を掴まえた顛末を、途中でりよに話しながら、護持院原へ来た。 りよは九郎右衛門に挨拶して、着換をする余裕はないので、短刀だ....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
夫を入れて掘らしたは陥し穴じゃ。大工達に造えさせおるは釣天井じゃ。みなこれ悪僧|護持院隆光めを亡き者に致す手筈じゃわ」 「なになに! 隆光とな! 護持院の隆光で....
古狢」より 著者:泉鏡花
ばかりでない。はじめ、連立って、ここへ庭樹の多い士族町を通る間に――その昔、江戸護持院ヶ原の野仏だった地蔵様が、負われて行こう……と朧夜にニコリと笑って申された....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
ブツブツ言いながら朝飯をすませ、このごろはもう気ままな道楽商売。空駕籠をかついで護持院原《ごじいんがわら》までやってくると、たいへんな人だかり。 ふたりとも物....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
やりますよ。ジタバタ暴れたら、当身でも喰わせてください。駕籠に乗せて持って行って護持院ガ原へでも捨ててしまいますから」 「心得申した」 先棒の土々呂進、拳骨に....
巷説享保図絵」より 著者:林不忘
紺いろの空の下を植物のにおいに包まれて歩いてみたいこともあった。一度、神田橋外の護持院《ごじいん》ヶ|原《はら》のかこいが取れたので、佐吉をつれて、摘《つ》みく....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
た。桜痴居士が席を起って行ったあとで、団十郎は今度の「黄門記」の江戸城中で光圀が護持院の僧を説破するくだりは、桜痴居士の加筆に成ったことを話して、「どうして河竹....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
の使い手だった。 ある年の春である。朧夜だった。 何かのことに夜を更かして、護持院ヶ|原を帰るさ、怨みを含む他流の者が、三十人余り党を組んで待ち伏せ、いわゆ....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
仰ぐと一面の火の粉! 二人は、肩をならべて駈けだした。 「ちぇッ。しまった!」護持院ヶ原まで飛んでくると、周馬はそこで、茫然と足を止めてしまった。 「ウーム、....
大岡越前」より 著者:吉川英治
なかった。 なべて、彼女は盲情家だった。 綱吉を盲愛し、吉保を盲寵し、また、護持院|隆光を盲信した。 護持院の七堂|伽藍は、彼女が黄金にあかせて、寄進した....