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「護摩壇〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

護摩壇の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
人の具象化として、この石像を尊んだ。 僧侶達の宿房は、この石像の西南にあった。護摩壇、垢離場、懺悔の部屋、小さい無数の礼拝所、数限りない石祠等、広い境内の到る....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
、蓮坐、荷葉坐、多羅葉坐、岩坐、雲坐、須弥坐、獅子吼坐、円坐、雷盤坐等で、壇には護摩壇、須弥壇、円壇等がある。 天蓋には、瓔珞、羅網、花鬘、幢旛、仏殿旛等。 ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
修験者は、三年ほど前から、ここへ来ていました。それがお豊と同じ時刻に水を浴びて、護摩壇《ごまだん》へ戻る時に、ちょうど、この「清姫の帯」を見たのであります。 ....
後光殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
る事にしよう」 薬師堂の階段を上ると、中央には香の燃滓が山のように堆積している護摩壇があり、その背後が厨子形の帷幕になっている。幕が開け放しになっているので、....
南国太平記」より 著者:直木三十五
御辞儀をして 「用意、ととのうております」 部屋の真中に、六七尺幅の、三角形の護摩壇が設けられてあった。壇上三門と称されている、その隅々に香炉が置かれ、茅草を....
知々夫紀行」より 著者:幸田露伴
るものの胆を冷さしむ。それよりまた梯子を上り、百万遍の念珠、五百羅漢、弘法大師の護摩壇、十六善神などいうを見、天の逆鉾、八大観音などいうものあるあたりを経て、ま....
茶漬三略」より 著者:吉川英治
って果せず、父の忌日に、寺へ持って行って、密かに処置を託したところ、寺では正しく護摩壇で焔にしてはくれたが、物好みな僧がいつのまにか、それを写して別本を秘してお....
性に眼覚める頃」より 著者:室生犀星
消すことが出来た。けれどもあとで気がつくと父の姿が見えなかった。捜すと父は本堂の護摩壇で槃若経を誦んでいた。目撃した人は、「あの小さいお上人さんがまるで鐘のよう....
あじゃり」より 著者:室生犀星
らぬ漬物などを用意してまいります。峯の阿闍利さまはそのたびにわたくし一家のために護摩壇に坐りながら、一年の災厄を除いてくださるのでございます。峯の御坊寺はごぞん....