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護送
「護送〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
護送の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「放浪」より 著者:織田作之助
禁を犯したところを見つけられ、懲罰のため、仙台の刑務所に転送されることになった。
護送の途中、汽車で大阪駅を通った。編笠の中から車窓を覗くと、いつの間に建ったのか....
「麻雀殺人事件」より 著者:海野十三
呆気にとられた。 「それは星尾です。実は星尾を押えに行った部下の刑事が、こちらへ
護送してくる途中、星尾がソッと懐から出して道端に捨てたのをいち早く拾いあげたので....
「空中墳墓」より 著者:海野十三
、国道と空とから私の部下は天文台さして集って来た。其の中には真弓子と川股助手とを
護送して来た矢口も交っていた。天文台は苦もなく占領され、台員一同はお気の毒ながら....
「白蛇の死」より 著者:海野十三
こうして殺人犯人の嫌疑者は四人となった。 其の翌日の夕方、山名国太郎は今市から
護送されて来た。青年は数日の懊悩にめっきり憔悴して、極度の神経衰弱症に陥っている....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
に刑事達は彼の嘲弄に一方ならず激昂していた際であるから、彼が愈※捕縛せられて署へ
護送せられた時には蓋し署内に凱歌の声が溢れたろうと思う。 さて支倉は神楽坂署へ....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
押しこんでしまった。 僕はそのままぐっすりと寝た。 翌日は朝早く二人の私服に
護送されて、こんどは普通の自動車で警視庁へ行った。 一日またきのうと同じような....
「獄中記」より 著者:大杉栄
一列にならべさせられる、そしてそこで、手錠をはめられたり腰縄をかけられたりして、
護送看守部長の点呼を受ける。「前科割り」の老看守は一組の被告人に普通二人ずつつく....
「続獄中記」より 著者:大杉栄
だ二月とは経たぬうちに、再び巣鴨へやられた時のことだ。巣鴨のあの鬼ヶ島の城門を、
護送の看守が「開門!」と呼ばわって厚い鉄板ばかりの戸を開かせて、敷石の上をガラガ....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
の一本を抜きながら、 「第三幕です。これが第三幕です」 と、呟くようにいった。
護送車 まことに意外な裁判医の報告だった。 被害者旗田鶴彌は後頭部を撃ち抜か....
「地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
いたけれど、この窓さえが、外から、かたく眼ばりをされてあった。まるで、重大犯人を
護送していくようなものものしさがあった。 ピート一等兵は、この部隊の人気者だっ....
「氷河」より 著者:黒島伝治
て、看護卒は、営内靴で廊下や病室をがた/\とびまわった。 「さあ、乗れ、乗れ!」
護送に行く看護長が廊下から叫ぶと、防寒服で丸くなった傷病者がごろ/\靴を引きずっ....
「女強盗」より 著者:菊池寛
っていた女中が強盗を働いていたのを謝罪する意味もあったのであろう。白昼に、牢獄へ
護送した。たいへんな見物であった。その頃の女はきぬかずきと云う面被をつける例であ....
「女の決闘」より 著者:オイレンベルクヘルベルト
を忘れてしまうように、女房は過去の生活を忘れてしまったものらしい。 女房は市へ
護送せられて予審に掛かった。そこで未決檻に入れられてから、女房は監獄長や、判事や....
「放浪」より 著者:織田作之助
禁を犯したところを見つけられ、懲罰のため、仙台の刑務所へ転送されることになった。
護送の途中、汽車で大阪駅を通った。編笠の中から車窓の外を覗くと、いつの間に建った....
「放免考」より 著者:喜田貞吉
の下部なり。犯人の放免せられたるものを役して、追捕囚禁の事に従はしめ、或は流人を
護送せしむ。此輩は賀茂祭に、美服を着けて之に従ふとあり。贓物を染めて用ひるものな....