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讚美
「讚美〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
讚美の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「今日の文学の展望」より 著者:宮本百合子
クな国文学者の著になる和泉式部の研究を土台として、一躍情熱の女詩人与謝野晶子への
讚美となることの腑に落ちなさは一般文化人の胸にありつつ、何故輿論としてそれが発言....
「新しい船出」より 著者:宮本百合子
しい女、あでやかな女を恋い讚えた表現があるけれども、一つも女らしい女という規準で
讚美されている女の例はない。これは本当に心持のよいことだと思う。あの時代、女と男....
「新しい潮」より 著者:宮本百合子
の婦人たちは、なにも軍部の侵略計画に賛成していたからでもなければ、某誌の軍国調を
讚美していたからでもないであろう。あのころ、数十万の婦人は、自分たちのふところか....
「今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
ューズと一緒に活動するよりもマースと一しょに活動した。女詩人で熱心にファシズムを
讚美した人もある。高村光太郎その他、その才能を人々に愛されていた詩人たちが、戦争....
「あとがき(『宮本百合子選集』第十一巻)」より 著者:宮本百合子
亀井勝一郎、保田与重郎などが、あの時代「抽象的な情熱」として万葉王朝時代の文化の
讚美をおこなった。そのことは、こんにちの亀井勝一郎のジャーナリズムでの活躍の本質....
「お久美さんと其の周囲」より 著者:宮本百合子
人が半夢中で信じたキリスト教も、その年のおかげで、低いゴトゴト軋る様な声の祈祷や
讚美歌が尊そうにさも分って居るらしいので、一年も立ったこの頃では月に一度二度ずつ....
「片すみにかがむ死の影」より 著者:宮本百合子
発散する 三角形の光りの細胞は 舞上り舞下りて 闇黒の中に無形の譜を作りて 死を
讚美し祝し―― おどり狂う―― 大鎌をうちふりうちふりて なぎたおされ....
「雨滴」より 著者:宮本百合子
此頃、自然美の
讚美され出して来た事は、自然美崇拝の私にとってまことに嬉しく感じる事である。 ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
。女において最高の感情を母性感におき、同時に大飛躍で女の勤労性の強さをぬき出して
讚美する風。実際上この二つのものの間にある様々のものにふれずに。
病気をする前....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
んな作品がいいか分らないがさし当りは「生活の探求」のあの井戸直しでも。 行動の
讚美はイタリーのマリネッティのように、未来派からローマ進軍へとうつりゆきますから....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
した。 一枝か二枝の八重桜の下で、この物語をどんなにお味わいになるでしょうか。
讚美歌の中に、渇いた鹿が谷間に水を求める姿をうたった調子の高いのがあって、すきで....
「青春の息の痕」より 著者:倉田百三
れてくれました。私は宗教的空気のなかに彼女を包んで愛しました。そして彼女とともに
讚美歌を唱い、祈り、食事を共にしました。ああこの五、六日の間私は彼女の単純な自由....
「源之助の一生」より 著者:岡本綺堂
舞台で、大正以後の彼は殆ど惰力で生存していたかの感があった。したがって、今日彼を
讚美している人々の大部分は、その活動時代をよく知らないように思われる。勿論、彼を....
「彼が殺したか」より 著者:浜尾四郎
在学当時から其の美しさは有名なもので、一度彼女を見たものは、凡《すべ》てが彼女の
讚美者となってしまったといってよい位だそうです。それ故、彼女の周囲にはその
讚美者....
「アラスカの氷河」より 著者:中谷宇吉郎
一といわれている。 氷河の壮大な美しさは、ずっと昔から、文学者や地理学者たちの
讚美の的であった。もっとも、近年までは、一般の人々が近づき得る氷河は、ほとんどア....