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讚辞
「讚辞〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
讚辞の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「美術曲芸しん粉細工」より 著者:阿部徳蔵
壇の花をほめて行つた。もと/\、算盤を弾いてかゝつた仕事でないのだから、かうした
讚辞を耳にしただけでも、もう狐光老の気持は充分に報いられてゐた。そして、『何しろ....
「作家のみた科学者の文学的活動」より 著者:宮本百合子
学の交流 よく科学者に珍らしい詩人的要素とか審美的な感覚とかいう表現が、一つの
讚辞として流用されている。故寺田寅彦博士の存在は、文化の綜合的な享楽者または与え....
「今日の文学の展望」より 著者:宮本百合子
れたのである。青野季吉氏は「紋章」にすっかり「圧迫され」横光氏の「自由の精華」に
讚辞を惜しまれなかったのであるが、横光氏のこの「高邁」の発明も、その傍観性、非動....
「心に疼く欲求がある」より 著者:宮本百合子
ンベックは、「これらはすべて極めてとるに足らない事を祝う時に使われる馬鹿馬鹿しい
讚辞である」と云っている。「スターリングラードが六台の土鋤機を欲しているときに、....
「樹蔭雑記」より 著者:宮本百合子
若し私が、貴方の御両親は、真に素晴らしい御金持で、と云われたと仮定して見る。此那
讚辞に対して、私は元より無関心である。 私は、平静な微笑をもって、其に報い得る....
「C先生への手紙」より 著者:宮本百合子
にとって、何等かの実際的効用を与えなければ、其は只彼女等特有の、形容詞たっぷりの
讚辞を呈された許りで通り過ぎられてしまいますでしょう。 だから、買物を仕ようと....
「農村」より 著者:宮本百合子
持がした。 お繁婆さんは木皿へ盛って出されたカステラをしげしげと見ていろいろの
讚辞を呈してから大切そうに端《はじ》から崩して行く。実際この村や町では藤村のカス....